何ごとでも、一度で上手くいくことはなかなかないのが人生だ。「トライ&エラー」という言葉があるが、さすがにエラー(失敗)が続いているな、という時には、「トライ」の部分を見直した方が良いかもしれない。実のところ、そこが成功する人とそうではない人の分かれ目ともいえるかもしれない。Forbesによると、スマートな人は同じミスを繰り返さないという。同社の記事「賢い人が繰り返さない10の間違い(原題:10 Mistakes Smart People Never Make Twice)」の内容を紐解いてみよう。

違う結果を期待して同じことを繰り返す

「同じことを二度、三度やってみると、違う結果になると思う?」と聞かれて、おいそれと「そう思う」と答える人は少ないのではないだろうか?

だが、気が付かないうちに同じ方法で試みて失敗を繰り返している場合はどうだろう。失敗したら、その方法やそのアプローチではダメなわけで、思い切ってやり方を変える必要がある。

スマートな人は一度失敗すると、失敗の原因を分析して同じことを繰り返さない。変化は、時として痛みをともなう。だが、成功するために、それを乗り越えることは不可避であることを、彼らは知っているのだ。

全員を喜ばせようとする

全員の支持・同意を得られる話など、普通は存在しない。「全員が納得できる戦略を……」などと言って、結果的に物事を先送り(後回し)していないだろうか? もしくは、人を喜ばせるためだけに、本意ではないことをしてないだろうか?

自分が信じていることや正しいと思う決断をくだすためには、勇気が必要だ。既得権を持っている人からの反対を押し切って進めなければ、大きな変化(=成功)は期待できない。

他人を変えようとする

全員を喜ばせることはできないが、かといって人を変えることもできない。

ある人物とチームを組んでみて、変化を嫌がったり、自分たちの目標達成を妨げるような存在であれば、その人がいつか変わると思って期待して待つのは現実的ではない。

「類は友を呼ぶ」であり、変化しない人と付き合う自分も、いつしか成長(=変化)できない人間になってしまうのだ。

犠牲者になる

誰かのせいにしたり、他人任せの人生はハッキリ言って良くない。

失敗であれ、成功も含めて、自分の責任と自覚を持って行動しよう。

課題をこなさない

人のプレゼンテーション資料からちょっと拝借したり、重要なミーティングを準備をせずに参加したり……と、誰でも手抜きしたいタイミングはあるだろう。

だが、そのような手抜きで上手くことが運ぶ時は、単純に"運が良かった"だけだ。スマートな人は運でなく、確実な地固めこそが成功に繋がると理解している。

自分が解決すべき課題は自分の手でしっかり解決し、学ぶ姿勢を持とう。これこそが、他人任せではない自立への第一歩だ。