【レポート】

オートモーティブ ワールド2016 - 対向車を避けるハイビームや電源不要なセンサを展示するON Semi

 

2016年1月13日から15日まで、東京ビッグサイトにて開催されている自動車技術の展示会「オートモーティブ ワールド2016」にて、ON Semiconductorの日本法人であるオン・セミコンダクターは自社製品を組み合わせたソリューションの紹介を行っている。

例えば、自動車向けCMOSイメージセンサと複数のLEDを一括制御可能なドライバICを組み合わせたスマートヘッドライトソリューションは、対向車の存在を意識せずにハイビームでの運転を実現できる、というもの。従来、ハイビームの状態は対向車に当たれば、運転に支障をきたす可能性などがあるため、対向車が居る状態では止める必要があった。同ソリューションを用いると、イメージセンサが対向車を検知し、複数のLEDの中から、対向車の位置部分のみをインテリジェントに点灯させず、それを細かく制御することで、近づきつつある対向車に常にハイビームが当たらないようにする、というものとなっている。この肝となる12ピクセルのLEDを制御する「NCV78247」は現在、開発品としているが、2016年中の出荷が予定されており、数年程度で実際の自動車にも搭載される可能性がある。

HDR CMOSイメージセンサ「AR0132AT」、高出力LEDドライバ「NCV78763」、そして開発品であるLEDピクセルコントローラ「NCV78247」を組み合わせて構成されるオン・セミコンダクターのスマートヘッドライトソリューション。センサで捉えた状況を即座に処理し、対向車に当たる部分のみ、LEDの点灯をしないことで、対向車を意識せずにハイビーム状態を維持することを可能としている

またこのほか、0.9mm角のパッシブセンサを用いたシートへの応用デモも参考出品としてデモ展示されている。これは、温度、湿度、圧力、信号強度を検知可能かつエナジーハーベストでの駆動が可能な小型チップを用いて、アンテナ経由で送信されている電波から電力を得るといったパッシブタイプのセンサの活用例。最近の自動車は大衆車レベルでも、シートに圧力センサを仕込み、搭乗者だと判断された場合はシートベルトの着用をチェックし、シートベルトが着用されていなければアラートが鳴るなどの仕組みが採用されているが、座席にかかる圧力のみの場合、それが荷物であった場合であっても、誤作動を起こす場合があった。同デモの場合、背もたれ部に湿度センサを配置することで、人であるのか、荷物であるのかを識別することが可能なため、そうした誤作動を防ぐことができる。また、電源不要なため、製造の簡便さなども売りになるとしているが、送受信のためのアンテナを狭い自動車内のどこにどうやって設置するか、といった問題や、ノイズ耐性をどの程度考えるか、といった問題も考えられることから、そうした課題を自動車メーカーなどのパートナーといかに解決していくかが、今後の普及の鍵を握りそうだ。

参考出品となるスマートパッシブセンサのシート応用デモ。シートの背もたれ部分に湿度センサが座席部分には圧力センサがそれぞれ2個ずつ配置されており、それぞれが左の画像の銀色のアンテナの上に置かれたパッシブセンサとつながっている。パッシブセンサは、メータクラスタと接続されたアンテナから電波と電力の供給を受け、温度、湿度、圧力、信号強度の4つのデータをやり取りする



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