3,840×2,160ドット(4K)のIPSタッチパネル

New XPS 15は超狭ベゼル設計によって、15.6型液晶のノートPCでありながら、一般的な14型液晶ノートPCとほぼ同じフットプリント(底面積)を実現していることが魅力だ。この超狭ベゼル液晶は「Infinity Edgeディスプレイ」と呼ばれ、ベゼル幅はわずか5.7mmしかない。保護ガラスとしてコーニング社の強化ガラス「ゴリラガラス」が採用されており、傷も付きにくい。

液晶は15.6型で、今回試用したプラチナ・4Kディスプレイ・タッチパネルモデルの解像度は3,840×2,160ドット、いわゆる「4K」だ。フルHD解像度(1,920×1,080ドット)を縦横2倍にした解像度であり、一度に表示できる情報量はフルHDの4倍になる。

解像度が高いだけでなく、表示可能な色域が広いことも魅力だ。Adobe RGB色空間を100%表示可能なので、正確な色表現が重要になるデザイナーやフォトグラファーにも適している。表示は非常に高精細で、コントラストも高く見やすい。タッチパネルも搭載されており、Windows 10も画面タッチで快適に操作できる。なお、New XPS 15もNew XPS 13と同様に、ベゼル幅が狭いため、Webカメラ(720p)が液晶の左下に配置されている。

ベゼル幅5.7mmのInfinity Edgeディスプレイを採用。ほとんどフレーム部分がなく、筐体一杯に画面が表示される。3,840×2,160ドットの4Kパネルを採用。タッチパネルも搭載。コントラストが高く、表示品位は優秀だ

New XPS 13(左)とNew XPS 15(右)の液晶比較。サイズだけでなく解像度もNew XPS 15のほうが高い

本体はCNCで削り出したアルミニウム合金製で、パームレスト部分にはカーボンファイバー素材(CFRP)を採用。高い強度と質感を実現している。本体サイズはW357×D235×H11~17mmと、15.6型液晶搭載ノートPCとしては確かに小さい。重量は構成によって異なるが、約1.78~2.00kgであり、例えば、ライバルとなるであろう「MacBook Pro 15型Retinaディスプレイモデル」の本体サイズはW358.9×W247.1×H18mm、重量は約2.04kgなので、New XPS 15のほうがフットプリントが小さく、重量もやや軽い。デザインもシンプルかつ洗練されており、所有感を満たしてくれる。

本体の重量は実測で2,038gであった

Skylake世代のクアッドコアCPUを搭載

New XPS 15は、CPUとして最新のSkylake(開発コードネーム)こと第6世代Intel Coreプロセッサを搭載している。13.3型のNew XPS 13に搭載されている薄型ノートPC向け「Skylake-U」とは異なり、高性能ノートPC向けの「Skylake-H」なのが特徴だ。Skylake-Uはすべてデュアルコアだが、Skylake-Hはクアッドコアであり(Core i3-6100Hを除く)、より高い処理性能を持つ。

今回の試用機は、CPUとしてCore i7-6700HQ(2.6GHz)を搭載、メモリは16GB、SSDとして512GBのSamsung PM951が搭載されていた。Samsung PM951は、インタフェースとして、SATA 3.0ではなく、PCI Expressを採用し、最新のSSD向けプロトコルであるNVMeに対応しているため、非常に高速である。単体GPUのGeForce GTX 960Mを搭載していることもウリだ。ビデオメモリは2GBで、ゲーミングノートPCとしても十分利用できる描画性能を誇る。

Webカメラは液晶の左下に実装されている