「週末に海外旅行」……それは、なかなかまとまった休みの取れない日本の社会人にとって魅力的な響きだ。お盆や正月は休めるけど、どこへ行っても高い。かといって、何もない時期にまとめて休みを取るまで踏み切れない。もちろん有給休暇は正当な権利だからいつだってとって良いものだけど、仕事を調整して休むなら、よっぽど特別な旅にしないと行けない気がしてくる。そういった悩みを解消してくれるのが週末旅行だが、行き先は東アジアなどの近場に限られがち。今回は、どーんと「ドバイ」!! 金曜日の夜に羽田を出発し、有給を1日とって、月曜の夜に帰ってくるスケジュールである。

ドバイ国際空港

そして先に結論を言ってしまうと、今回の旅の副産物が「女子力を取り戻した」ことだ。ギリギリまで寝て朝の準備を最短で済ませ、満員電車からの通勤、本当にいるのかよく分からない報告書、会議に次ぐ会議、終わることのない残業……そんな疲れきった生活の中にさしはさまれた週末ドバイ旅が、眠っていた女子力を目覚めさせた。

「女子力」と一言で済ますと反発をしたくなる人もいるだろうが、要は「自分自身に時間をかける気力」とでも思ってもらえたらいい。一体ドバイの何がそうさせるのか。エミレーツ航空の協力を得て行ってきたドバイ旅の様子を、これからレポートしていこう。

金曜夜に出発

金曜の夜、0時半。羽田空港発、エミレーツ航空から出ているドバイへの直行便に乗り込む。リアルに残業を済ませてから羽田にむかったが、たとえば軽く飲み会に参加してからでも十分間に合う時間だ。

まず圧倒されるのが、エミレーツ航空の客室乗務員の華やかな装いだ。特に目を引くのはエキゾチックな魅力のあるスカーフつきの赤い帽子。そして、よく見るとネイルや口紅も赤で統一されていることがわかる。

今回の旅で一緒だった美女、前田紀至子さん。正直前田さんの写真をたくさん撮った

誰もがかぶってみたくなる帽子、実は機内でお願いすれば試してみることも可能らしい。あまり旅慣れていなければそもそもCAさんたちの待機場所に行って何かを聞いてみる、という発想自体がないが、普通におしゃべりをして帰っていく外国人も多いらしい。やはりそういった行動をとる日本人は少ないそうだが、飲み物が欲しいだとか、ちょっとした質問とか、忙しくない時を見計らって自分から訪ねてみるのも良いだろう。

以前マイナビニュースでも取材した通り、エミレーツの日本路線(成田/羽田/関空)では、1機につき6人以上の日本人CAを必須にしているので、声をかけるのも安心だ。

ポーチに靴下、歯ブラシ、アイマスクが入った深夜便セット

時差ボケを軽減するため、機内は少しずつ夜に

軽食、朝食と2回の機内食でお腹もいっぱいに。基本的には睡眠をとっているが、2,100チャンネルもあるというエンタテイメントプログラムを利用しないのももったいないので、Arabic POPを聴いて気持ちを高めたり、映画を見たりする。

リゾート地としてのドバイ

朝7時20分、ドバイ空港着。ドバイと日本の時差は5時間なので、日本時間ではお昼ごろということになる。機内でたっぷり寝てしまえば、ふだんよりも睡眠時間が長いくらいだ。 実はドバイはペルシア湾(アラビア湾)に面しており、プライベートビーチを抱えるホテル、オープンビーチそばのホテルも多い。今回泊まったJA Ocean View Hotelのバルコニーからも一望できる。また多くの外国人労働者を抱えるドバイでは大体の観光地で英語が通じることもあり、バケーション先としても大人気なのだ。

ホテルから見えるオープンビーチ

JA Ocean View Hotelの客室

実際にビーチへ!

空港から車で1時間ほど、人工島パーム ジェベル・アリにほど近いJA Jebel Ali Golf Resortでは、800mのプライベート・ビーチ、ゴルフ場、スパ施設や海水プール、と何週間でも過ごせそうな施設がいっぱい。リゾート内にもホテルを抱え、部屋の種類もコンドミニアムタイプ、通常のホテルタイプ、家族で過ごせるキッチン付きの部屋など種類豊富。

この楽園……

ビーチと美女!!(前田紀至子さん)

スパ施設も充実している

天使のような子供を連れた若い欧米人ファミリーや、セレブそうな人たちが思い思いに過ごしている。季節は12月だが、25度~30度と、ビーチにはちょうどいいくらいの気候。驚いたのはビキニ姿の老婦人がたくさんいること。日本ではあまり考えられないかもしれない。ホテルの中庭でタバコをふかしながら読書をするご婦人もなんだかすごくかっこいい。

こうしてゆったりと過ごす人たちを見ていると、「ちゃんと生活しよう……」という気になってくるのだった。