【レポート】

東京都から行ける1泊旅に軍艦島周遊も! 初心者のためのクルーズプラン3選

竹井智  [2016/01/02]

昨今、注目を集めるクルーズ。これまでは高額な料金と長い日数が必要だというイメージから、特に仕事を持って働いている現役世代には高嶺の花だと思われてきた。しかし、よくよく内容を吟味してみると、決して手の届かないものではないことがわかる。そこで今回は、初めてクルーズを経験しようという方のために、日本の船会社が運航するクルーズ客船から3隻を選び、初心者におすすめのプランをピックアップしてみた。

飛鳥II: 日本最大のクルーズ客船。客室はすべて海側に配置されており、移りゆく景色が楽しめる。総t数/5万142t・乗客定員/872名

基本中の基本、ワンナイトクルーズ

まずは、1泊で楽しめるワンナイトクルーズを紹介しよう。「飛鳥II」(郵船クルーズ)が実施する「春の横浜・神戸ゆったりワンナイトクルーズA」(2016年5月21日~5月22日・横浜~神戸・5万7,000円~23万6,000円)は、週末を利用したワンナイトクルーズなので、平日に働いている現役世代でも無理なく乗船できる。

同クルーズの特徴はそれだけではない。ワンナイトクルーズでは出港時間が夕方以降に設定されることが多く、翌日は午前中に下船というパターンが多い。このスケジュールは、平日なら会社帰りに乗船できるという大きなメリットもあるが、どうしても船上での滞在時間が短くなり、のんびりと過ごすことができない。しかし同クルーズは横浜を11時に出港し、神戸には翌日10時入港と設定されているため、なんと23時間も船内でステイできる。つまりクルーズらしく、ゆっくりのんびり過ごせるというわけだ。

船内に足を踏み入れると、2層吹き抜けの華やかな空間が広がる。生演奏なども行われる

また、横浜から神戸へのワンウェイ(片道)クルーズなので、下船後は神戸や京都など関西の観光地を自由に巡ることも可能だ。さらに、スイートルームを3名1室で利用した場合、3人目の料金が無料になる「スイートトリプルキャンペーン」、そして「Kステートルーム」を6歳以下の子どもと3名1室で利用すると子ども料金が無料になる「K3キッズキャンペーン」の対象クルーズとなっている点も見逃せない。

「美食の船」で楽しむ軍艦島周遊クルーズ

現在、各船会社は地方港を利用したコース設定にも力を入れている。そのひとつとして次に紹介したいのが、食事に定評があり「美食の船」とも呼ばれる「にっぽん丸」(商船三井客船)の、「広島発着 天草・軍艦島周遊クルーズ」(2016年5月24日~5月26日・広島~天草~広島・9万3,000円~41万4,000円)だ。

にっぽん丸: 戦前から続く伝統を今に受け継ぐ。「美食の船」とも呼ばれ、食事やサービスに定評のあるクルーズ客船。総t数/2万2,472t・乗客定員/524名

このクルーズの特徴は、2泊3日のスケジュールが組まれているため、船上で丸1日を過ごすことができ、クルーズの魅力である豊かな時間の流れを存分に体験できる点だ。もうひとつの特徴は、そのコース設定。広島から天草(熊本県)を訪れようとすれば、新幹線と飛行機を乗り継いでも最短で5時間弱、交通費は2万円以上もかかってしまう。しかし、クルーズなら昼間は寄港先で観光を楽しむことができ、夜間は数々のイベントやエンターテインメントなどの船上生活を楽しみながら移動できる。そのため、効率よく1日を使うことができるのだ。

また、同クルーズでは「にっぽん丸」が航行するコースそのものも魅力的だ。大小さまざまな島が浮かぶ瀬戸内海と天草周辺の美しい景観を楽しめるほか、世界遺産に指定された"軍艦島"の近くも航行するため、船上からその姿を鑑賞することができる。こうした楽しみはクルーズならではの魅力といえるだろう。

デラックスツインルーム。ベッド上にしつらえた花毛布も同船の伝統のひとつだ

クルーズの醍醐味、終日航海日を体験する

これまで比較的日程が短めのプランを紹介してきたが、理想を言うと、初めてのクルーズでは2泊3日以上の航行を体験して欲しい。忙しい日常を離れ、緩やかな時の流れを体験してこそクルーズの真の魅力に触れられるからだ。

そこでお勧めなのが、「ぱしふぃっく びいなす」(日本クルーズ客船)の「ゴールデンウィーク 世界自然遺産 小笠原クルーズ 東京発」(2016年5月4日~5月8日・東京~父島~東京・18万4,000円~80万円)だ。4泊5日のプランだが、ゴールデンウィーク中に設定されているため休暇が取りやすいし、往路・復路それぞれに1日ずつ、どこにも寄港しない終日航海日が設定されている点が嬉しい。この終日航海日こそ、クルーズの醍醐味を体験できる時間なのだ。

ぱしふぃっく びいなす: 肩の凝らない、フレンドリーな雰囲気とサービスに包まれたクルーズ客船。総t数/2万6,594t・乗客定員/620名。撮影: 篠本秀人

船上ではコースによりその内容は異なるが、ワイン教室や寄港地ガイドなどのカルチャー系、あるいはデッキゲームやウォーキングといったアスレチック系など、趣向を凝らしたさまざまなイベントやエンターテイメントが用意され、基本的にすべて無料で楽しめる。逆に朝から晩までイベントにはまったく参加せずに、ひたすら持参した小説を読んで過ごしてもかまわない。時間の使い方は乗客1人ひとりの自由なのだから。なお、クルーズでは乗客のドレスコードが指定される場合があるが、同クルーズのドレスコードはカジュアルに設定されているため、初心者でも気兼ねなく乗船できるだろう。

花をイメージにデザインされたメインダイニング「プリマベーラ」。料理を味わい、テーブルメイトとの会話を楽しもう

週末に楽しめるワンナイトクルーズから、GWを利用した4泊5日のクルーズまで、今回は3つのクルーズプランを紹介した。それなりの費用はかかるが、宿泊費や交通費、食費などがほとんどカバーされているのもクルーズ旅行の魅力だ。追加出費を少なく抑えられるため、計画的に海の旅を楽しめる。「クルーズ旅行なんて考えたこともなかった」という人にこそ、ぜひ体験していただきたい。

※クルーズ料金はいずれも2名1室利用時の1名分。価格は全て税込

著者プロフィール: 竹井 智(たけい・さとし)

フリーランスのライター&編集者。特にクルーズは20年以上の実績を持ち、さまざまな海域で、さまざまな客船への乗船経験を持つ。クルーズで培ったソフト、ハード、食事やエンターテインメントの経験を活かし、他の旅行分野はもちろん、企業のPR誌なども手がけている。

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