お正月といえば、初詣にバーゲン、あるいは自宅でのんびりとTVの正月番組を楽しんでいる方も多いのではないでしょうか。

でも、ちょっと待った! 実は元旦から開館している美術館や、無料でアートに触れ合える施設も意外とたくさんあるんです。そこで今回は年始からぜひ足を運んでみてほしい都内の美術館や施設をご紹介します。

■森美術館・森アーツセンターギャラリー

1月1日から営業中

営業開始日は1月1日(開館時間11:00~22:00)より。何と言っても「村上隆の五百羅漢図展」が開催中です。

こちらは日本では2001年以来、14年ぶりとなる村上隆の大規模個展で、超巨大絵画《五百羅漢図》を中心に全作品日本初公開というゴージャスな展覧会。圧巻の作品群はアートに明るくない人でも十分楽しめる内容となっているので気軽に楽しむことができます。

また、1日からは「フォスター+パートナーズ展:都市と建築のイノベーション」展も始まります。輝かしい実績を誇る国際的な建築設計組織「フォスター+パートナーズ」を代表するおよそ50のプロジェクトを模型、映像、CG、家具、プロダクト、図面、スケッチなどから設計活動を総合的に紹介する日本で初めての展覧会です。

■東京都現代美術館

開館は1月2日から。2日・3日は無料観覧できる展示も

1月2日・3日(開館時間10:00~18:00入場は17:30まで)はお正月特別開館として戦後美術の代表作を楽しめる「MOTコレクション」(http://www.mot-art-museum.jp/exhibition/mot-collection-2015.html)展を無料で観覧できるほか、先着150名様にプレゼントがもらえるという東京都現代美術館。

「東京アートミーティングⅥ "TOKYO"-見えない都市を見せる」(http://www.mot-art-museum.jp/exhibition/TAM6-tokyo.html)展は、各界で活躍する東京のクリエイターが各々のトピックでキュレーションする「東京」と国内外の作家が「東京」をテーマにつくる新作を通じ、現在の東京の創造力を見せる展覧会です。アートだけでなく、音楽、映像、デザインなど幅広いメディアを通して、現在の可能性を「見えるように」していきます。

また、戦後アメリカ美術のなかで語られてきたオノの活動を、出身地、東京で再考する「オノ・ヨーコ|私の窓から」(http://www.mot-art-museum.jp/exhibition/yoko-ono-from-my-window.html)も開催中です。

■JPタワー学術文化総合ミュージアム インターメディアテク(IMT)

開館は1月5日から

インターメディアテク(IMT)と聞いてピンと来ない方もまだ多いのでは? IMTは日本郵便株式会社と東京大学総合研究博物館が運営する新しい公共貢献施設。東京丸の内の旧東京中央郵便局舎「KITTE」(http://jptower-kitte.jp)の2・3階にあります。新年の開館は1月5日(開館時間11:00-18:00(木・金は20:00まで))からとなっています。

2層にわたるIMTの展示はかなり見ごたえがありますが、入館料はなんと無料。常設展示は自然史から文化史まで、選りすぐりの学術標本コレクションを収めた「ギメ・ルーム開設記念展『驚異の小部屋』」。また、「特別展示『ミュオグラフィ――21世紀の透視図法』」が開催中です。

ミュオグラフィとは宇宙から飛んでくる宇宙線がつくる素粒子(ミューオン)を利用して火山やビルなどの透視撮像を作成する手法のこと。最新のミュオグラフィ装置や火山学発祥の国でもあるイタリアで開発された世界初の火山観測用地震計等の展示物等を公開し、その原理や意義、未来における応用について取り上げます。

■フジフイルム スクエア FUJIFILM SQUARE

営業開始は1月4日から

「新年といえば富士山!初日の出!」という方には「日本と世界の山岳」をテーマにした写真展はいかが? 東京ミッドタウン「ミッドタウン・ウェスト」の1階部分にある写真を集めたギャラリー「フジフイルム スクエア」も、前述のIMTと同じく、無料で楽しめるスポット。ショッピングのついでに立ち寄れる手軽さも人気です。

第37回 山岳写真の会「白い峰」写真展が開催中で雪景色の美しい山々、約100点の作品が展示されています。営業開始日は1月4日(開館時間10:00~19:00 (入館は18:50まで))からとなっています。

■渋谷ヒカリエ d47 MUSEUM

営業開始は1月2日から

営業開始日は1月2日(開館時間11:00~18:00(17:30まで入場可能))。「NIPPONの47 2016 食の活動プロジェクト」食の生産者は「つくる」から、「つくり、伝える」活動家へ 。「食の活動プロジェクト」に取り組む生産者やメーカーを47都道府県から1つずつ紹介し、彼らの手がける調味料、酒、茶、野菜などの様々な食品を販売する、マーケット型の展覧会。

デザイン性の高い商品も多く、食はもちろん、パッケージデザインに興味のある人にもおすすめです。そのほか同フロアのCUBE 1, 2, 3ではレコードとターンテーブルから成る作品を展示する「カールステン ・ ニコライ - bausatz noto ∞」なども開催予定です。


いかがでしたでしようか?立派な美術館はもちろん、都内には無料とは思えないほど充実したアートスポットも盛りだくさん。一年のスタートをアートから始めてみるのもいいかもしれませんね。