New XPS 13の大きなウリは、13.3型液晶搭載ノートPCでありながら、一般的な11.6型液晶搭載ノートPCとほぼ同じフットプリント(底面積)を実現していることだ。その秘密は、液晶周囲のベゼルの狭さにある。いわゆる狭額縁設計なのだが、New XPS 13ではベゼル幅がわずか5.2mmしかなく、液晶面のほぼすべてが画面になっているイメージだ。

ベゼル幅5.2mmのInfinity Edgeディスプレイを採用。ほとんどフレーム部分がなく、筐体サイズ一杯に画面が表示される

デルでは、この狭額縁ディスプレイを「Infinity Edgeディスプレイ」と呼んでおり、携帯性と大画面という相反する要素を高いレベルで両立させている。Infinity Edgeディスプレイの保護ガラスとしては、コーニング社の強化ガラス「ゴリラガラス」が採用されており、傷も付きにくい。

本体サイズはW304×D200×H9~15mm、重量は約1.2kgで、ライバルとしてはMacBook Airが思い浮かぶ。13.3型液晶のMacBook Airは本体サイズがW325×D227×H3~17mm、重量は1.35kgであり、New XPS 13のほうが一回り小さく、軽い。

New XPS 13の筐体はCNCで削り出したアルミニウム合金製で、パームレスト部分にはカーボンファイバー素材(CFRP)を採用。高い強度だけでなく、質感も優れている。デザインはシンプルで洗練されており、カフェなどにも似合うだろう。

本体の重量は実測で1284.5gであった

3,200×1,800ドットのIGZO液晶(タッチ対応)を搭載

New XPS 13は、CPUとして、最新のSkylakeこと第6世代Intel Coreプロセッサを搭載し、PCI Express接続の高速SSDを採用するなど、初代XPS 13と比べてPCとしての基本性能が一段と向上している。今回の試用機は、プラチナ・QHD+タッチパネルモデルをベースにしており、CPUにはCore i7-6500U(2.5GHz)、メモリにはLPDDR3-1866 8GB、SSDには256GBのSamsung PM951が搭載されていた。Samsung PM951は、PCI Express接続の高速SSDであり、最新のSSD向けプロトコルであるNVMeに対応しているため、非常に高いパフォーマンスを誇る。

液晶は13.3型で、解像度は1,920×1,080ドットだが、プラチナ・QHD+タッチパネルモデルのみ、タッチ対応の3,200×1,800ドット(QHD+)IGZO液晶となる。QHD+のIGZO液晶は、表示が高精細で、コントラストも高く見やすかった。輝度も400cd/m2と、一般的なノートPCの約2倍を実現しており、屋外での視認性も十分だ。なお、ノートPCでは、Webカメラが液晶上部中央に配置されているものが一般的だが、New XPS 13はベゼル幅を狭くするために、Webカメラ(720p)が液晶画面の左下に配置されている。

Webカメラは液晶の左下に実装されている