多種多様な候補から自分好みの端末を選択でき高度なカスタマイズが可能、それがAndroidの魅力であり強みです。しかし、その自由度の反面わかりにくさを指摘されることも少なくありません。このコーナーでは、そんな「Androidのここがわからない」をわかりやすく解説します。今回は、『機種変後のAndroid端末、どうすればいい?』という質問に答えます。

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機種変更後のAndroid端末の"余生"をどうするかは、悩ましい問題といえます。有利な下取りキャンペーンがキャリア系の携帯ショップなどで時折実施されてはいるものの、iPhoneと比べると購入時と比較した場合の下取り価格は見劣りします。数千円程度であれば、Wi-Fi回線で使う携帯端末として使い続けるほうがメリットは大きいかもしれません。

活用事例としてまず思いつくのは、「音楽プレイヤー」です。通信回線の有無に関係なく、音楽再生アプリとヘッドホンさえ用意すれば楽しめますから、端末のハードウェアとしての寿命がやってくるまで使い倒せます。Bluetoothスピーカーと組み合わせてもいいでしょう。microSDカードでかんたんに曲を入れ替えできることは、Android端末ならではのメリットです。

テレビと組み合わせて使うという手もあります。ChromecastやAndroid TV対応のテレビを用意すれば、スマートフォン側で再生中の動画や写真を「キャスト」して大画面に映すという使い方が可能になるため、操作性がいまひとつなリモコンでテレビ側の機能を呼び出す必要がありません。Xperiaシリーズの場合、類似の機能をSONY製テレビ「BRAVIA」との間で利用できます。

いわゆる"格安SIM"を用意し、スマートフォンとして使い続けることも可能です。その場合、どのキャリアで購入した(SIMロックされた)端末かによって選ぶSIMベンダーも変わってきますが、月々のコストは千円から2千円程度で賄えますから、通話さえできればいい、LINEが使えればOK、という家族にあてがうと家計を節約できます。

ただし、多くの端末ベンダーは、Android OSのアップデートに対し積極的ではありません。Androis OSの機能増強にハードウェア性能が追いつかず、無理にアップデートすると操作性が低下しかねないという事情があるため、やむを得ないところです。いまあるがままのシステムでもう1年、2年使うということが、機種変更後のAndroid端末の"余生"といえそうです。

不本意な値段で下取りに出すくらいなら、Chromecast専用端末にするなどセルラー回線が不要な使い方を模索すべきです