レベルファイブの代表取締役社長/CEO・日野晃博氏

劇場アニメ『妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!』の初日舞台あいさつが19日、TOHOシネマズ六本木で開催され、長澤まさみ、堀ちえみ、博多華丸・大吉、小桜エツコらキャスト陣に加え、レベルファイブの代表取締役社長/CEO・日野晃博氏が登壇した。

『妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!』は『妖怪ウォッチ』の劇場アニメ第2弾で「妖怪になったケータ」「妖怪ワールドへ行こう」などの5本のエピソードで構成。昨年公開された第1弾『妖怪ウォッチ 誕生の秘密だニャン!』は700万人を動員し、興行収入は78億円を突破する大ヒットとなっただけに、続く本作にも注目が集まっている。

舞台あいさつ中、日野氏は「来年も映画をやるのでよろしくお願いします。次回作は、実写かもしれません。(ジバニャンたちには)CGを本格的に使いますよ」と、劇場版第3弾への構想を明かした。

冒頭登場したジバニャンは「俺っちの映画の公開初日にこんなに大勢来てくれて、俺っちうれしいニャン! これで『妖怪ウォッチ』が冬休みの映画館を爆買いニャン! ハリウッドのスター・ウォなんとかには負けないニャン。こっちは一年前の映画でマスター・ニャーダもフォースも出してるニャン」と、前日公開の大作へのライバル意識を見せていた。

生前のジバニャンの飼い主・エミちゃん役を演じる長澤まさみは見どころについて「ジバニャンとエミちゃんの掛け合いがすごくよくて、こちらも勇気づけられるみたいでした」と語り、「本当に大人が見ても子供が見ても楽しい作品なので、たくさんの人に見てほしいです」と作品をアピールした。

堀ちえみは「今回は厳しい先輩役で、私が怖くて厳しいほどまさみちゃん演じるエミちゃんの一生懸命さが際立つと思って演じました。普段は優しいお母さんなんですよ!」とあいさつ。CMで紙袋をかぶってジバニャンに変身したことにも触れた。

博多華丸は「今日は厳しい先輩・武田鉄矢さんがいませんから、伸び伸びとやらせていただいております」と笑顔で語ると、以前の舞台あいさつで川平慈英のモノマネをして、武田に「子供たちにはわからん」と怒られたエピソードを披露。今年一年を麻雀や競艇に例えたり、もし妖怪になるなら「全てのしょうゆラーメンをとんこつラーメンに変える妖怪"替え玉"になりたいですね」と語るなど、子供たちには分かりづらい定番ネタで会場の親世代を笑わせていた。

前列左から堀ちえみ、ジバニャン、長澤まさみ。後列左から日野晃博社長、博多華丸、博多大吉、小桜エツコ

博多大吉は『妖怪ウォッチ』が本当に大好きとのことで、「長澤まさみさんは普段は暗くておとなしいということなので、たぶんドンヨリーヌが取り憑いてますね。部屋にホノボーノを置いてはどうでしょうか」と、『妖怪ウォッチ』に絡めたトークで会場を盛り上げた。クリスマスの思い出については「父親が無職だったので、サンタが来ない年がありましたね」と語り、今度は自身が会場をどんよりさせていた。

ジバニャンの声を担当している小桜エツコは「2015年は妖怪フィーバーが続いて、一年中毎日どこかでジバニャンの声を出していました。来年もジバニャンと一緒に駆け抜けたいと思います」とコメント。さらに「私の夢は日野さんを日本のウォルト・ディズニーにすることなんです。ぜひ福岡にレベルファイブのテーマパークを作ってください」とぶち上げた。対する日野社長は「ありがとうございます、頑張ります」と答えていた。

舞台あいさつの最後は日野社長が「今年は『妖怪ウォッチ』が世界に羽ばたいた年でした。来年に向けてさらに新しいことをしたいと思います」と語り、小桜とジバニャンが「みんなー、笑って泣けるとってもいい作品になったニャン。ライバルは昨年の俺たちニャン! 歴史を塗り替えるニャンよー!」と気勢を上げて終了となった。

劇場アニメ『妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!』は19日より全国公開中。

(C)LEVEL-5/映画「妖怪ウォッチ」プロジェクト 2015