日本のイラストレーター/アートディレクター・橋本孝久氏がiPad ProとApple Pencil+Smart Keyboardを使用してオリジナルイラストを描く様子を収めた映像をYouTubeで公開した。インドのミティラー画の様式を取り入れた緻密な作品に仕上げている。

今回発表された「Shining Lion on iPad Pro with Apple Pencil」はiPad ProとApple Pencil+Smart Keyboardとスケッチアプリ「Procreate」を駆使して描かれている

同氏は、広告代理店のアートディレクター、クリエィティブ・ディレクター経て、2013年より「Takahisa Hashimoto illustrations」を主宰。インドの民族細密画として知られるミティラー画と現代イラストレーションとの手法を融合させたスタイルで高い評価を得ている。クリスマス・ホリデーに向けて発表された作品は「Shining Lion on iPad Pro with Apple Pencil」と題され、iPad ProとApple Pencil+Smart Keyboardとスケッチアプリ「Procreate」を駆使して描かれている。

映像作品のクオリティも高く、インスピレーションを刺激してくれる内容だ

創作の様子をタイムラプス撮影で収めた動画はYouTubeで公開されているが、iPad Proの大きな画面を活かし、ピンチイン/アウトで非常に細かい作業を行っていることが見て取れる。動画が掲載されているページには、橋本氏による解説が掲載されており、「世界を暖かい光で包み込む太陽の使徒。時空を超え、世界中の空を隅々まで駆け回り、万人にやわらかい希望の光を届ける。」と記されている。普段、橋本氏はイラストボードとペンを使い、手で描いているとのことだが、今回、iPad Proを使ってみたことについて「書きの味が再現できるのか? 線を多用する作風だけれどペン先の感度はどうか? 長時間描くとどんな反応がでるのか? いろいろと気になるところだったが、結果から言うと相性は、GOOD!!」とコメントしている。完成までに100時間以上を費やしたそうだが、使っているうちに慣れてきて、本人も満足のいく仕上がりとなったようだ。

iPad Proの描画のパワー、Apple Pencilのレスポンスの良さが分かる映像であるとともに、インスピレーションを高めてくれる作品にもなっている。暗いニュースが多い中、時空を飛び超え、世界中の人々に希望の光を届けるというコンセプトにも大いに共感できるのではないだろうか。