iPhoneにかぎった話ではないが、スマートフォンのバッテリーを長持ちさせるには、とにかく消費電力を減らすこと。当面必要ない機能をオフにすることが基本だが、手当たり次第オフにしては不便になるので本末転倒だ。不便になりすぎないよう"落としどころ"を探る、それが省エネ術のあるべき姿勢だろう。
iPhoneの場合、iOS 9の新機能「低電力モード」が効果的だ。CPUの動作クロックが抑制されるためシステム全体のレスポンスは低下するが、消費電力を大幅に節約できる。『メール』はプッシュ/フェッチとも無効化され、アプリを起動しなければ受信状況を確認できなくなるなどのデメリットもあるものの、バッテリーのもちは格段に長くなる。
この低電力モードを有効にしたうえで、移動のたびWi-Fiアクセスポイントを探すムダをなくすため外出時はWi-Fiを切る、ディスプレイの輝度を下げるなどの合わせ技をとることが、iOS 9時代のバッテリー長持ち術だ。
もうひとつ、通知回数を減らすという技がある。通知が減ればディスプレイの点灯回数が減り、効果音やLEDフラッシュも必要なくなる。SNSやニュース系アプリのなかには、10分と空けずに通知してくるものもあるため、緊急時には通知機能そのものを停止したいところ。不便にはなるが、iPhoneを使えなくなるよりはマシというものだ。
ただし、アプリ個別に通知機能を無効化することは避けたい。アプリの数によってはぞっとする作業量になるし、元に戻す手間を考えれば止めておいたほうがいい。もっと効率的な方法を探るべきだろう。
その効率的な方法とは、「おやすみモード」の活用。初期設定では、着信と通知のすべてが無効化されるが、設定を変更すれば着信を除外できる。さらに、通知基準を「iPhoneのロック中のみ知らせない」に変更すれば、iPhoneで作業しているとき(ロックを解除しているとき)は通知機能が有効になるので、SNSのメッセージに気付かない、といった事態も避けられるはずだ。
操作手順をカンタン解説
(提供:iPad iPhone Wire) |