amadanaとユニバーサルミュージックジャパンは12月17日、共同ブランド「Amadana Music」からレコードプレーヤー「SIBRECO(シブレコ)」を発売する。それに先駆け、両社は12月15日に都内でローンチパーティを開催。SIBRECOの開発経緯やAmadana Musicの展望が語られた。

左からamadana 代表取締役社長 熊本浩志氏とユニバーサル ミュージック CEO 藤倉尚氏

若者にアナログレコードを

SIBRECOは、2015年8月にクラウドファンディングサイト「Makuake」にて資金援助を募り、約1カ月半の募集期間に1,400万円以上を集めて製品化されたアナログレコードプレーヤー。SIBRECOという製品名は「Speaker Inbuilt Record Player」から数文字を取って付けられたという。また、渋谷がamadanaの拠点であることと、1990年代に渋谷が「レコードの聖地」と呼ばれていたことを踏まえ、渋谷のカルチャーを海外に届けたいという思いも表現している。

会場に展示されていたSIBRECO。ターンテーブルは木製で、前方の脚に40mm径のフルレンジスピーカーを1基ずつ内蔵している

脚柱部に40mm径のフルレンジスピーカーを内蔵し、これ一台でアナログレコードの再生が可能なオールインワンタイプとして設計。さらに、税別15,000円と若者にも手が届きやすい価格に抑えた。amadana 代表取締役社長の熊本氏は、「アメリカでは、アナログレコード購入者の約50%を25歳以下の若者が占めている。アナログレコードのさらなる普及のため、お求めやすい価格で提供することにした」と、若者にもアナログレコードを体験してもらいたいという思いを乗せた製品であると語った。

会場では、SIBRECOをRCA端子でスピーカーと接続し、DJプレイを繰り広げていた。背面にはUSBポートも装備している

共同ブランド「Amadana Music」について、ユニバーサルミュージックジャパン CEOの藤倉氏は、「お互いの強みが最も生かせるコラボレーション。多くの楽曲やアーティストを抱えるユニバーサルミュージックと、常に一歩先を行くクリエイティブを手がけるamadanaは最強のパートナー」と自信を見せた。また、Amadana Musicの今後については、「ウォークマンのような製品を作るかもしれないし、ライブイベントを開催するかもしれない。何が出てくるかわからないブランドにしたい」と、自由度の高い事業展開を伺わせた。

SIBRECOのザ・ローリング・ストーンズモデル発表

同日「Limited Edition The Rolling Stones」として、SIBRECOとザ・ローリング・ストーンズのコラボレーションモデルを発表した。発売は2016年春で、世界で1,000台のみの限定販売となる。推定市場価格は税別25,000円。

1,000台すべてにシリアルナンバーを記しており、シリアルナンバー1~4はザ・ローリング・ストーンズのメンバーに贈呈する予定だ。ターンテーブルにはザ・ローリング・ストーンズのバンドロゴと、「Lips&Tongue」のマークがあしらわれている。

主な仕様はSIBRECOと同一。サイズはW410×H117×D325mm(カバー含む)で、重量は約3.25kg

ターンテーブルにはおなじみのあのマークが