劇場アニメ『映画 妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!』(12月19日公開)の完成披露試写会が6日、都内・東京ドームシティ・ホールにて行われ、ゲスト声優を務める長澤まさみや武田鉄矢、堀ちえみ、博多華丸・大吉らが登壇した。

前列左より、USA ピョン、堀ちえみ、長澤まさみ、武田鉄矢、ジバニャン。後列左より、イナホ、博多華丸、博多大吉、ケータ

本作は、ゲームソフトやアニメ、玩具などレベルファイブがクロスメディア展開しているコンテンツ『妖怪ウォッチ』の映画化第2弾。今作ではダブル主人公として、従来の主人公・天野ケータに加え、未空イナホが登場する。さらに、人気妖怪のジバニャンと共に、映画初登場となる新たなアイドル妖怪としてUSAピョンも活躍し、「妖怪になったケータ」「ジバニャンの華麗なる作戦」「コマさん 家に帰る」「USAピョンのメリークリスマス」「妖怪ワールドへ行こう」の5つのエピソードが展開される。

映画では、長澤は生前のジバニャンの飼い主・エミちゃん役として『ココリク坂から』(2011年)以来3年ぶりに声優に挑戦。武田は妖怪・巨大サンタ役を演じるほか、声優初挑戦となる堀ちえみは千秋先輩、妖魔界議長・ぬらりひょんの部下の猫きよを華丸、同じく部下の犬まろを大吉が演じる。

冒頭、武田が「ジバニャンの設定が、トラックに飛び出してひかれてしまった猫という話を聞いて、私も昔トラックの前に飛び出したことがあって親近感を覚えたので(1991年にフジテレビ系で放送されたドラマ『101回目のプロポーズ』において武田が演じた主人公・星野達郎は、浅野温子演じる薫に告白するためダンプカーの前に飛び出した)、ジバニャンの友達になりたいと思っています」とあいさつすると、会場に集まった子供たちの保護者から笑いが起こった。

出演が決まった時の心境について長澤は「ちょうどマネージャーさんに子供ができたタイミングだったので、その子が大きくなった時に見てもらいたいと思いました。今日、この会場に来て多くの人に愛されていることも実感して、あらためて光栄だと感じました」とコメント。また、役柄について「エミちゃんに対して、スタッフの方たちの思い入れがすごく強かったので、大事に演じさせていただきました」と振り返った。

本作が声優初挑戦となる堀は「子供に『妖怪ウォッチ』に出演することを食事の際に説明したら、椅子からひっくり返って驚いていました」と家庭でのエピソードを披露。「子どもたちからは内容を聞かれたのですが、それについては内緒にしてあるので公開後に劇場に見に行こうと思います」と家族からも作品に期待が寄せられていることを明かした。収録について聞かれると、「監督から『声を若く作っていませんか?』と言われたのですが、そんなことなかったんですよね。もっとしゃがれた声でいったほうがよかったのかもしれませんね?」と高橋監督に問いかけると、対する高橋監督は「素晴らしかったです」と苦笑いで応えた。

また、博多華丸・大吉の2人は「ジバニャンと友だちになれると思ったら、劇中では想像以上に敵対する役どころだったので、本気でつぶしにかかっています。ジバニャンとの勝負に勝ったら、来年の映画の主役は猫きよになっているかもしれないので、応援してください」とコメントした。

この日の舞台あいさつでジバニャンと初対面だった武田は「ジバニャンに愛らしさを感じてしまうのには、彼には眉毛がないので、お公家さんみたいでかわいらしく思えてくるんですよね」とジバニャンの魅力について持論を展開させた。

クリスマスが近いということもあり、トークテーマは「今ほしい物」に。長澤をはじめとした、堀、華丸、大吉の4人が『妖怪ウォッチ』関連のグッズなどを挙げる中、武田が「チャンスがあれば歌を作ってみたいね。海援隊で『妖怪ウォッチ』の歌をお願いしたい。2016年、歌でお目にかかりたいと思います」と語り、すかさず博多大吉・華丸の2人から「生々しいです」とすかさずツッコミが入る場面も。一瞬シュンとした表情を見せた武田だが、わずかにマイクが拾う声の大きさで「ヒットほしい」という本音のつぶやきを漏らした。

同イベントでは、『妖怪ウォッチ』劇場版第3弾が2016年冬に公開されることがサプライズ発表。詳細などは順次明らかにされていくという。

『映画 妖怪ウォッチ エンマ大王と5つの物語だニャン!』は、12月19日より全国東宝系でロードショー。レベルファイブが手掛ける新作クロスメディアプロジェクト『スナックワールド』も同時上映される。

(C)LEVEL-5/映画『妖怪ウォッチ』プロジェクト2015