イルミネーション撮影にもベストチョイス!

高感度撮影も優秀。夜景や夕景でISO6400を使うと夜空にノイズが目立つものの、室内や体育館など、ある程度の照度があればそれほど気にならない。スポーツや室内撮影などで手ぶれや被写体ぶれの回避にシャッター速度を確保する手段としてなら、ISO6400までは許容範囲と感じた。ISO6400が使えるコンデジなど、この世にないものと考えていたが……ここにあったよ!

Pモードで撮影。露出の難しいシーンだが、非常に上手くまとめてくれる。RAWで撮影して現像すれば、さらに画質を追い込めるだろう。1/160秒 f5.0 ISO2500 焦点距離25mm

言われなければ、ISO 6400とは思えない画質だ。1/125秒 f5.0 ISO6400 焦点距離25mm

高感度時のマクロ撮影でも、ピントの芯はシャープだ。1/60秒 f5.0 ISO5000 焦点距離29mm

重ねて驚かされたのは、イルミネーション撮影にも便利な「手持ち夜景モード」。複数枚を高速連写して合成する手法は他社にもあるが、生成された画像の精度の高さには、驚きのあまり声が出た。

もちろん、できる限りぶれないよう息を止め、そして少しずつ吐き出しながら、そう、まるで1/35スケールの兵隊フィギュアに目を描き入れるような要領で、静かにシャッターボタンを押す。従来機ではこの手の機能は緊急回避策やオマケ機能に近く、画も精度のぬるいシャキッとしないものだった。が、これは立派に「使える」撮影モードとなっている。

手持ち夜景モードで、この立体感! ぜひ、拡大してご覧いただきたい。1/80秒 f2.0 ISO800 焦点距離10mm