【インタビュー】

高月彩良、桜庭ななみ・土屋太鳳に続く狂気の難役から得たものとは「毎日台本読みながら葛藤」

1 役柄は「人間じゃないような女の子」

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実写映画『人狼ゲーム』シリーズの第3弾『人狼ゲーム クレイジーフォックス』(12月5日公開)で、主演を務める女優・高月彩良(18)。スタジオジブリ作品『思い出のマーニー』の主演に抜てきされたことで注目を集め、今年から来年にかけて4作の出演映画が公開されるなど、同世代の若手女優の中でも目覚ましい活躍を見せている。ところが、今回の役柄はそんな高月の前に大きな壁として立ちはだかった。

12人の高校生が参加する人狼ゲームの中で彼女が手にしたカードは「狐」。ゲーム終了時に生存していれば自分以外が即死して勝利となり、"予言者"の占いの対象になると死んでしまうが、"人狼"の襲撃を回避することもできるクセモノだ。徹底して嘘を嘘で塗り固め、弱みを見せながら周囲を陥れていく役が、なぜ彼女にとっての"壁"となったのか。

女優の高月彩良 撮影:荒金大介

第1弾の桜庭ななみは映画『進撃の巨人』、第2弾の土屋太鳳はNHK連続テレビ小説『まれ』のヒロインが決まるなど、『人狼ゲーム』は主演女優に大役をもたらしてきた縁起の良いシリーズ。人狼ゲームの"預言者"ように彼女を占うことはできないが、現時点での心の声を記録した。

――撮影を振り返っていかがですか。

短期間で朝から夜までの撮影だったので、体力的にもハードでした(笑)。こういう世界観の作品なので、とても緊張感もあって。共演の皆さんは初めての方々でしたが、本番前のリハーサルで距離が縮まったように思います。本番は和気あいあいでした(笑)。

――主役でありながら、周囲を欺いていくというミステリアスな役どころでした。その点でのご苦労などはありましたか。

平気な顔をして嘘をついていく姿が、自分でもとても怖いなと思いました。あやかは、挙動不審なところをあえて人に見せる計算高い女の子。演じている時も、本当か嘘か分からなくなるくらい人をだましていて、自分の感情を抑えることも必要だったのでとても難しい役だったと思います。

――"嘘の演技"を演じるという難しい役。ご自身の演技を試写で見て、合格点は付けられそうですか?

ダメなところばかりに目がいってしまって、自分の評価は付けられません。反省点は……多喜川くんへの思いがもっと伝わるようにしたかったとか、怒りをぶつけるシーンでもっと感情を出せたのにとか。もっと、自分に対しての"怒り"もあったはずなんです……。でも、何よりも、周りの皆さんがすごかった。死んでしまうシーンでも、目が血走るほどに鬼気迫る演技でした。

――作品を終えると、いつもそのように反省点が浮かぶ?

はい、反省ばかりです。自分の良いところはあまり見えません。

――あんなに恐ろしい役に仕上がっているんですから、十分だと思います(笑)。現場で監督に聞くことは?

感情の持って行き方が分からないシーンがあって、その不安をぶつけても監督は「思った通りにやれば絶対に大丈夫だから!」と言ってくださるぐらいで(笑)。

――前作は土屋太鳳さん、前々作は事務所の先輩でもある桜庭ななみさんが出演していました。撮影前、ご覧になりましたか?

実際に観てみて『人狼ゲーム』の雰囲気をつかむことができましたが、主人公のキャラクターが全く違っていました。これまでは、"人間"の部分が残っていたというか。今回のあやかは、すべてのことを想定していて本当に人間じゃないような女の子でした。

――その中でも彼女の本心が込められていたセリフが「生き抜く」だったように感じます。終盤ですがそこでようやく人間くささが出て、少しホッとしました。

そうですね。監督がすごく力を込めたシーンでした。いろいろなことを乗り越えて、あらためて自分の気持ちを整理した上での「生き抜く」という気持ちを込めるように。監督からそう言われていました。

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インデックス

目次
(1) 役柄は「人間じゃないような女の子」
(2) 撮影現場で実感した"怒り"とは?

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