ネイト Botvac Dシリーズ。今回使ったのは、Dシリーズのなかでも付属品が最も多い「D8500」。ペットの毛に強いコンボブラシも付属する

各社から発売され、にぎわってきたロボット掃除機市場。なかでも筆者が気になるのがネイト ロボティクスの新モデル「ネイト Botvac(ボットバック) D」シリーズ(以下、Dシリーズ)だ。Dシリーズの特徴は掃除の高効率化。果たして「効率のよい掃除」とは何だろうか? 実際に試用して、気になる使い勝手も確認してみた。

部屋の地図を作って効率よく掃除

いきなり「効率のよい掃除」と言われてもピンとこないかもしれない。一般的にロボット掃除機の多くは、基本的に「壁に当たるまで直進」「壁に当たったら方向転換して別の方向へ直進」という移動方法を取る。このため、部屋全体を掃除し終えるのに、場所によっては4~5回同じ場所を掃除することもあった。

一方、Dシリーズはレーザーによるナビゲーションを行う人工知能「Botvision」を搭載。天面からレーザーを照射することで、壁や家具の位置を把握し、自己位置を確認しながら移動する。「部屋の地図」を作りながら動くので、部屋の形状や家具の位置などを把握するほか、一度通った場所も覚えている。そのため、同じエリアを何度も掃除することなく、余分な時間とバッテリーを消費せずに効率よく掃除できるのだ。

本体サイズはW33.5×D32.1×H10cm。重量はバッテリーを入れて4.1kg。写真向かって右のボタンで「家全体」、左のボタンで「掃除機の周りだけ」掃除する

青くて丸いロゴ部分がレーザー照射部。目に見えないレーザーを照射し、暗い場所でも正確に部屋を把握する

D型のボディなので、ギリギリの位置にブラシを配置できている。壁際や部屋の隅を掃除するのに向いている

D型にしたことで、ブラシ幅も27.6cmと幅広に。ゴミを叩いて浮かす「スパイラルブレードブラシ」(左)と、ペットの毛も強力に取り込む「コンボブラシ」(右)の2種類を使い分けられる

掃除が終わると、自動的に充電台に戻って充電を開始する。バッテリーはニッケル水素電池を使用。1回の充電時間は約120~180分で、最大60~90分稼働する

本体の液晶タッチパネルで掃除の予約設定が可能。また、掃除中はこの液晶画面に掃除モードやエラーなどが表示される