日本アルテラは11月18日より20日までの期間、神奈川県横浜市のパシフィコ横浜にて開催されている組み込み技術に関する展示会「Embedded Technology 2015(ET 2015)/IoT Technology 2015」において、自社のFPGAの紹介などを行っている。

ET 2015における日本アルテラブースの様子

パート―ナー各社との展示としては、各社のボードの展示のほか、実際にそうしたボードを搭載したクモ型ロボット(Spider Robot)とスマートフォン(スマホ)を連動させたデモを行っている。これは、台湾TerasicがAlteraのSoC FPGA「Cyclone V SE 5CSEMA4U23C6N」を搭載し、Arduino Expansion Headerを備えるなどの特徴を有する評価・教育用ボード「DE0-Nano-SoC」を用いて、スマホの画面上に表示されたコントローラを操作して、ロボットをコントロールするというもの。1チップで、すべてのコントロールを実現している点が特徴といえる。

スパイダーロボットの中央部にTerasicの「DE0-Nano-SoC」が搭載されている。これとスマホが連動することで、ロボットをコントロールすることができる。ちなみに同ボードの国内代理店はマクニカで、同社のマクニカオンラインストアにて税別1万5000円にて購入することが可能だとのこと

また、同社ブースではFPGAとOpen CLの組み合わせによるニューラルネットワーク(CNN)システムのデモやArria 10に到来されている28Gbpsのトランシーバのアイパターンのデモなども展示している。データレートが28Gbpsという割には、かなり広いアイパターンが実現されており、これに関しては、トランシーバ技術のノウハウの蓄積やソフトウェア側の改良が進んだことも要因としていた。

Arria 10の28Gbpsトランシーバのアイパターンのデモ。かなり広いアイパターンを実現できていることが見て取れる

なお、同社の最新世代かつハイエンド製品となる「Stratix 10」の実チップも展示されている。こちらはIntelのEMIBテクノロジーが適用された製品だた、チップ上でも、それが適用されている様子が見て取れるものとなっている。

Stratix 10の実チップ。EMIBを用いることで、複数のダイを1チップ化している

こちらはEnpirionブランドのデバイス群。同社はFPGAのみならず、パワーマネジメントIC(PMIC)の提供も行っており、それがこのブランドである