多種多様な候補から自分好みの端末を選択でき高度なカスタマイズが可能、それがAndroidの魅力であり強みです。しかし、その自由度の反面わかりにくさを指摘されることも少なくありません。このコーナーでは、そんな「Androidのここがわからない」をわかりやすく解説します。今回は、『アプリをインストールするとき「お使いの端末はこのバージョンに対応していません」と表示されました!?』という質問に答えます。

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Android標準のアプリストア「Google Play」は、名称を検索するなどして表示したページの「インストール」ボタンをタップすれば、かんたんにアプリをインストールできます。いろいろなメーカーからさまざまなバージョンのOSが動作するAndroid端末が発売されていますが、インストールを開始するとき自動的に互換性チェックが行われるため、そのアプリが自分の端末をサポートするかどうか気にする必要はありません。

逆にいえば、Google Playからインストールしようとして拒否される場合は、そのアプリが自分の端末をサポートしていないことを意味します。質問にあった「お使いの端末はこのバージョンに対応していません」という表示は、まさにその事態に該当します。

なぜサポートされないかですが、Android OSのバージョンが古い(アプリが新しいOSで追加された機能に依存している)、アプリが要求する画面サイズ/解像度を利用できない、言語や利用地域があわない、といった理由が考えられます。Google Playで公開されるアプリには、必要とされる機能やスペックを定義できるため、条件にあわない端末はインストールが拒否されるのです。

その機能やスペックはアプリ同梱の定義ファイル(AndroidManifest.xml)に記述され、Google Playのサーバが機械的に処理することでダウンロード時に適用されます。アプリのパッケージファイル(APKファイル)を入手しないかぎり、定義ファイルの具体的な内容を知ることはできませんから、端末情報をごまかしてGoogle Playからダウンロードすることは難しいでしょう。

ただし、APKファイルを直接ダウンロードすることで、Google Playのインストールチェックを逃れるという方法もあります。すべてのアプリに利用できる技ではなく、動作サポートの対象とはなりませんが、ダウンロードしたAPKファイルを直接インストールできるようセキュリティ設定(提供元不明のアプリのインストールを許可)を変更しておけば、うまくいくかもしれません。

アプリ開発者が定めた動作条件を満たさない端末にはインストールできないアプリも存在します