男女問わず、元気をつけたい時、何かがうまくいった時、29日(ニクの日)の時……何かと理由を付けてでも食べたくなるのが「焼き肉」だ。近頃はおひとり様でも入りやすいせいか、新しい焼き肉スタイルとして「立ち食い」が定着しつつあるという。今回は、大阪で「立ち食い」ができる焼き肉屋を3軒ピックアップして紹介しよう。今回は前回の1軒目に続く2軒目。

「立ち食い焼肉 みかく屋 天五中崎店」の目玉は「黒毛和牛もものかたまり焼き」で1g税別8円(写真約160g/税別1,382円)

A5ランクの黒毛和牛を塊肉で味わう

大阪市営地下鉄「天神橋筋六丁目」駅から徒歩3分程度、天五中崎町商店街内にある「立ち食い焼肉 みかく屋 天五中崎店」は、天六にある有名焼肉店「みかく屋」の支店にあたる。間口が狭くウナギの寝床のような店内は、立ち食いの高さにしつらえられたカウンターのみという潔さ。ただ、立ち食いが苦手な人のために折りたたみ式のハイチェアが用意されているので、座って食べてもOKだ。

こちらの店の特徴は、なんといってもA5ランクの黒毛和牛をリーズナブルな価格で味わえるという点。天六のみかく屋の仕入れを活用しつつ、提供する部位を絞ることで、安く提供することができているのだそう。

ウナギの寝床のようにスマートな店内

20分待った先に広がる肉の旨み

今回紹介するのは、「黒毛和牛もものかたまり焼き」で1g8円(税別)の量り売り。塊で焼くことでローストビーフのようなジューシーさと肉の旨みを存分に堪能できるのだ。塊のまま網の上に置き、肉汁と旨みを閉じ込めるために表面だけ焼き、一度網からおろして肉をアルミホイルで包んで再び網の上へ。千枚通しで火の通り具合を確かめながら20分ほど火を入れた後、スタッフがスライスして完成となる。

中央部は赤く生のように見えるが色が変化するギリギリまで火を入れてあり、これをポン酢でサッパリといただく。一口頬張ると、霜降り肉とは異なる肉の柔らかさが楽しめ、味わったことがないようなジューシーなおいしさが口の中に広がる。

霜降りの極上肉をローストビーフに。秘伝のタレや6種の塩で味わう

他のメニューもA5ランクの黒毛和牛とは思えないほどリーズナブル。「秘伝の自家製タレはもちろん、6種類用意したこだわりの塩で味わっていただくのもオススメです。塩なら部位ごとの肉のおいしさや違いをダイレクトに楽しんでいただけますよ」と店主の有方健二さん。立ち食いだからこそ最高ランクの肉をシンプルかつぜいたくに、そしてリーズナブルに味わえるのだ。

●information
立ち食い焼肉 みかく屋 天五中崎店
住所: 大阪府大阪府大阪市北区浪花町13-31
営業時間: 17:00~26:00(日・祝日は~24:00)
定休日: 月曜日

※記事中の価格や情報は2015年10月時点のもの

筆者プロフィール: 中 直照(なか なおてる)

大阪出身のコピーライター。出版社や中堅ゼネコンなどを経てフリーライターとして独立。その後、2011年にショートカプチーノ設立。コピーライターとして経営者インタビューや企業広報誌、店舗取材など、幅広く執筆。ほかにもホームページ用コンテンツの企画や制作などにも携わっている。