説明書を読まなくても使い方がわかるのが、iPhoneの魅力であり強みです。しかし、知っているつもりでも正しく理解していないことがあるはず。このコーナーでは、そんな「いまさら聞けないiPhoneのなぜ」をわかりやすく解説します。今回は、『レストランで他の人の迷惑にならないよう撮影する方法は?』という質問に答えます。

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撮影が禁止されているお店は別として、出された料理を撮影することは基本的に自由です。とはいえ、iPhoneのカメラアプリはシャッター音を消すことができません。あまりパシャパシャやっていると、近くにいる他の客の迷惑になりますから、控え目にしたいところです。それは百も承知のうえでどうにかならないか、という話ですよね。

かんたんな方法は、iPhone下部にあるスピーカーの口径部分(iPhone 4/4sでは網のような部分、iPhone 5以降は丸い孔が空いた部分、いずれも右側)を指で塞ぐことです。左手でiPhoneを構え、右手親指でスピーカを塞ぎながら人差し指でシャッターを切れば、漏れ聞こえる程度でしかシャッター音が響きません。ただし、ケースを装着している場合にはすき間が空いてしまうため、あまり効果は期待できないでしょう。

iPhone 6s/6s Plusの場合は、新機能「ライブ・フォト」を使うという手があります。画面上部の三重丸ボタンをタップしてLIVEモードに切り替えたあと(ボタンが黄色に変化)、ふだんどおりホームボタンをタップしてシャッターを切ればOKです。約2秒後に電子音が聞こえますが、シャッター音に比べればだいぶ音量は小さく、あまり気になりません。よほど静まりかえったお店でもないかぎり、見とがめられることはないでしょう。

それ以外のiPhoneでも、カメラアプリの撮影モードを「ビデオ」に変更するという手があります。ビデオモードに切り替え、赤丸ボタンをタップして動画の撮影を開始すると、写真撮影モードのときは撮影済画像のサムネイルが表示されている場所に白丸ボタンが現れるので、これをタップすると静止画を撮影できます。動画の撮影を停止するときライブ・フォトと同じ電子音が聞こえるため、まったくの無音にはなりませんが、シャッター音よりはだいぶ穏やかな音になります。

iPhone 6s/6s Plusの新機能「ライブ・フォト」で撮影すると、電子音に変わるもののシャッター音はだいぶ穏やかになります