【レポート】

小ジワを伸ばすだけじゃない! ボトックス注射でエラ張りや歯ぎしりの改善も

須藤妙子  [2015/10/29]

ボトックス注射はエラ張りが気になる人にもオススメ

美容クリニックの定番メニューの1つに「ボトックス注射」がある。"小ジワを伸ばす"などエイジングケアのイメージが強いボトックス注射だが、小顔や脚やせ、多汗症の改善など、さまざまな効果が期待できることをご存じだろうか。

今回は、ボトックス注射のメカニズムと作用、施術を受ける際の注意事項について、湘南美容外科クリニックの福澤見菜子医師に教えてもらった。

*

ボトックス注射のメカニズム&作用

ボトックスは、ボツリヌス菌から抽出されたタンパク質の一種で、「アセチルコリン」という神経伝達物質の分泌作用を抑える働きがあります。アセチルコリンは筋肉や汗腺に作用しているため、ボトックス注射によってその分泌が抑えられると、筋肉の収縮や汗の過剰な分泌を抑制することができます。

効果としては、表情ジワの改善がもっとも有名ですが、ほかにもエラ張りや多汗症の改善、脚やせ効果などが見込めます。現場の印象で言うと、20・30代ではエラ張りや多汗症の改善のために受ける方が多いです。また、30・40代ではシワや多汗症の改善、50・60代ではシワの改善を目的として受ける傾向にあります。

次に、ボトックス注射の主な作用について解説したいと思います。

■表情ジワ・シワの改善
ボトックスが筋肉の収縮を抑制するため、筋肉を動かすことによってできるシワに効果が期待できます。注射を打つ箇所は、眉間やおでこ、鼻根部、目尻といった表情ジワが出る部分が一般的。また、鼻の下、「梅干しジワ」と呼ばれるあごのシワ、首、顔全体などに打つ方もいます。

■エラ張り・歯ぎしりの改善
両手で両ほほに手をあてながら奥歯を噛(か)むと、エラの筋肉である咬(こう)筋が動くのを感じると思います。ボトックス注射をエラに打つと、その筋肉の収縮が抑えられるので、輪郭がシャープになって小顔効果が期待できます。また、奥歯を強く噛まなくなるので、歯ぎしりが改善する人もいます。

■多汗症・スソワキガの改善
汗腺には、「エクリン汗腺」と「アポクリン汗腺」の2つがあります。ボトックスには、エクリン汗腺からの汗の分泌を抑える作用もあるため、手のひらや足の裏、ワキなどで通常より多くの汗が分泌される多汗症の改善が期待できます。

一方、汗の臭いについては、アポクリン汗腺から出る汗が皮脂腺から分泌された脂肪分やエクリン汗腺から分泌された汗と混ざり、常在細菌によって分解されることが原因で起こります。そのため、ボトックス注射によってエクリン腺から出る汗の量が少なくなることで臭いも軽くなる可能性はあります。また、デリケートゾーンの臭いが強い症状を「スソワキガ」といいますが、こちらも汗の量が関係しますので、ある程度は改善が見込めるでしょう。

■脚やせ効果
"どんなにダイエットをしても脚だけはやせない"という人は、太ももやふくらはぎの形が脚を太く見せてしまっていることも多いです。その場合、脚の気になる箇所にボトックス注射を3~4カ月ごとに打つと、徐々に筋肉がやせていきます(生活強度や筋肉量にもよります)。ただ、普段の生活で運動量が多い人は、ボトックス注射を打つことで動きに支障が出る可能性もありますので、施術前に医師によく相談してから決めましょう。

打つタイミングも大切

ボトックス注射はリピーターが多い施術です。同じところに定期的に打つ人もいれば、1つの部位で効果を実感できたことから他の部位に挑戦する人も。効果が永久に持続するわけではないので、注射を打たなければ元の状態に戻せることも気軽に試せるポイントのようです。

注意点としては、施術では非常に細い針を用いますが、どうしても刺入点で内出血のリスクはあります。なお施術の当日は、飲酒や運動、入浴は控えるようにしましょう。

また、効果が出るまで時間がかかることも覚えておいてください。効果が現れるまでの期間は部位によっても異なりますが、目元やおでこは3日~2週間程度、エラは1カ月程度、ワキは2週間程度が目安です。例えばクリスマスに効果が出るようにしたい場合は、今から施術をしておくことをお勧めします。

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ボトックス注射は表情ジワの改善のほかにも、さまざまな効果が期待できる施術のようだ。若い人でも、顔の輪郭や脚の形、多汗症で悩んでいる場合は、ボトックス注射が解決の糸口になるかもしれない。美容クリニックでできる施術の中でも体への負担が少なく、気軽に受けられる施術ということなので、気になる人は一度試してみてはいかがだろうか。

※画像と本文は関係ありません

記事監修: 福澤見菜子(ふくざわ・みなこ)

2003年度ミス慶應グランプリで、歴代のミスの中でも唯一「専門医」の資格を持つ医師。

2006年に慶應義塾大学医学部を卒業後、同大学病院、東京大学医学部附属病院 形成外科・美容外科、大塚美容形成外科 千葉院院長などを経て、2013年より湘南美容外科クリニックに勤務。そのほか、日本形成外科学会 専門医、日本美容外科学会(JSAPS) 正会員、日本抗加齢医学会 正会員、埼玉医科大学総合医療センター 形成外科・美容外科 非常勤助教など。

医師として、正しい美容医療の普及と実現に貢献することをライフワークとし、オフィシャルサイトでも情報を発信している。
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