EVFを覗きながらでも操作しやすいダイヤル

天面のモードダイヤルでは、オートからマニュアルまで10種類の撮影モードが選べる。撮影モードに応じて、レンズの付け根にあるコントローラーリング、またはボディ前面にある電子ダイヤルを使って絞り値やシャッター速度の調整ができる。コントローラーリングと電子ダイヤルのどちらを優先的に利用するかは、自分の撮影スタイルに応じて選べる。

天面にはモードダイヤルや露出補正ダイヤル、シャッターボタン、電源スイッチなどが所狭しと並んでいる

AF方式や記録画質、ホワイトバランスなど主要な機能に関しては、背面のQボタンを押して表示されるクイックメニューからアクセスできる。クイックメニューの表示内容をカスタマイズすることも可能だ。さらに、動画ボタンやAFフレーム選択ボタンの動作割り当てを変更することもできる。

こうした各種機能の操作性は、ダイヤル類の数が多いため最初はやや戸惑ったものの、いったん覚えてからは素早いアクセスが可能だった。てきぱきと反応する各種操作のレスポンスや、ほどよいクリック感があるダイヤル類の感触も悪くない。

そのほか撮影機能としては、シーンの明るさに応じてON/OFFが自動的に設定される「オートNDフィルター」や、インターバル撮影と画像合成によって夜空の星を光跡として記録する「星空」モード、最長256秒のバルブ撮影、スマホによるリモコン撮影などを搭載。星空モードは、既存モデルに比べて画質と操作性が改善されている。また、USBケーブルによるバッテリー充電が可能になった点も使い勝手を高めるポイントとして大歓迎だ。

クイック設定メニューのカスタマイズ画面。表示/非表示の選択や、並べ替えができる

動画ボタンとAFフレーム選択ボタンには、ほかの機能を割り当てることも可能だ

自動でON/OFFが切り換わるNDフィルター機能。明るい屋外でも躊躇せず、絞り開放値を選択できる

星空モードは、既存モデルに比べて撮影間隔が短縮し、軌跡の途切れが目立たなくなった。またピント合わせの使い勝手も改善されている