プリペイドSIMと海外展開

このほか、外国人観光客に向けて提供される新たなSIMサービスとして、WeChat/Kakao Talk/Facebook/WhatsApp Messenferのアプリ通信料金が無料になるプリペイドSIMを1月から発売する。

また海外展開も積極的に行う方針で、11月からはカンボジアとメキシコにおいてFREETELの端末を発売するとのこと。増田社長によればドバイ、シンガポール、中国、香港、韓国、ロサンゼルスなどにも支店があり、すでに市場の調査も行っているという。今後、そのエリアおよび周辺国でも順次、端末を展開していく予定だ。

プラスワン・マーケティングのIan Chapmen-Banks取締役が海外展開について説明。フォトセッションでは、会場に招かれた海外の通信キャリアの代表者も一緒に写真に収まった

日本のメーカーはここにいるぞ

イベントの終了後、増田社長は囲み取材に応じた。雅の売れ行きについて、増田社長は「一瞬で売り切れたのでビックリした。本当にありがたい。新たに増産をかけている台数だけで、10万台を越えている」と明かした。

同日のイベントでは外国人観光客を対象にしたプリペイドプランが発表されたが、日本のユーザーにも提供する考えはあるのか、との質問には「いろいろと考えている。ほかのMVNOでは出来ないことをやっていきたい。海外の事例を研究して分かったことは、L2接続はスタートに過ぎないということ。その先のことに資金を投入していく。例えばアプリで差別化する、といったことにもお客様のニーズがある。これからも深堀りしていく」と解説した。

好評につき、すぐに売り切れてしまったとされる「Simple」については「もともと、とある法人様に向けて作った製品。計画通りの台数で生産は終了する。コンシューマ向けには、新たな端末を計画している」と説明。

携帯電話の家計負担の軽減などについて、政府の諮問会議が開かれている件については「エンドユーザーは、携帯電話の利用料金が高いと感じている。安くなれば、もっとほかのことにお金を使える。2年契約をしていて、気が付かないうちに新たな1年契約が始まる、といったことについても国が“おかしいんじゃないの”と言っている状況」と解説。この動きを好意的に受け止めているという。

新たに「極」を投入する意義について、増田氏は「ほぼ手作りと言ってもいいほど、丁寧に作った。最高のスペックを有している。市場ではハイエンドなスマートフォンのニーズがあるのに、売れているのは韓国、中国のメーカー製品だったり、iPhoneだったりする。国内外で日本のメーカーに勢いがない。日本のメーカーはここにいるぞ、ということを強く示していきたい」と意気込んでいた。