「第44回東京モーターショー2015」開幕がいよいよ近づいてきました。今回は東京モーターショーに出展される国内メーカーのスポーツ車の中から、会場で見ておきたい注目モデルを5台ピックアップ。それぞれの注目ポイントを紹介します。

東京モーターショーに出展されるマツダ「スポーツコンセプト」

マツダのスポーツカーの歴史を凝縮させた「スポーツコンセプト」

マツダがワールドプレミア(世界初公開)をアナウンスしているモデル「スポーツコンセプト」。同社によると、「新しさの中にスポーツカーの正統を感じさせる、マツダのスポーツカーの歴史を凝縮させたようなスタイリングを備えたモデル」とのこと。発表に先立ち、シルエットだけ公開されましたが、どうやら2ドアクーペのようで、その流麗なボディラインから「RX-7(FD3S)」や「RX-8」を連想してしまいます。

そして中身も、「RX-7」「RX-8」のようにロータリーエンジンを搭載しているのではないかと、クルマ好きの間で噂になっているのです。

マツダ「コスモスポーツ」も東京モーターショーに登場する

今回、出展車の中にさりげなく「コスモスポーツ」がラインナップされていることも、筆者が怪しく思う理由のひとつ。1967年発売の「コスモスポーツ」といえば、世界で初めてロータリーエンジンを搭載した量産車ですから……。はたして、マツダ「スポーツコンセプト」のボンネットの下に、13B型の後継となる新型ロータリーエンジンはあるのでしょうか?

次期「GT-R」!? 日産がレースゲーム登場モデルを再現

ショーカーならではの"現実離れ感"を全身にまとった「ニッサン コンセプト2020 ビジョン グランツーリスモ」。ご存知の方も多いかもしれませんが、日産自動車が昨年、「プレイステーション3」専用レースゲーム『グランツーリスモ6』のために提供したバーチャルな同名コンセプトカーをフルサイズ化したものです。

「ニッサン コンセプト2020 ビジョン グランツーリスモ」

丸いテールランプといい、V6ツインターボの4WDというスペックといい、どうしても次期「GT-R」コンセプトに思えて仕方がありませんが……。事の真相は、車名が示す「2020」年になったらわかるのかもしれません。

ホンダ新型「シビック TYPE R」10月28日発売!

東京モーターショーの会場にはショーカーやコンセプトカーだけでなく、市販モデルも並びます。開催と同じ10月28日に発売されるホンダ新型「シビック TYPE R」もそのひとつ。国内では750台限定で、10月29日から特設サイトで商談の申込みを受け付けるとのことです。

ホンダ新型「シビック TYPE R」

かつて小排気量のVTECエンジンを搭載したFFコンパクトスポーツとして人気を博した「シビック TYPE R」ですが、最新モデルは新開発の2リッターVTECターボを搭載し、最高出力310PSを発揮。ヨーロッパでの販売価格から推測するに、価格のほうも大衆車のイメージがあった往年の「シビック」とはかけ離れたものになりそうです。発売後も見られる機会はそうそうなさそうで、筆者もじっくり見学したいと思います。

トヨタのライトウェイトFRスポーツ「S-FR」5ナンバーサイズが好印象

いまや乗用車の大半がFF車ですが、スポーツという視点で好まれるのはFR車。絶滅の危機に瀕して久しいですが、トヨタ「86」やマツダ「ロードスター」などが踏ん張っています。そこへトヨタが提案するのが、ライトウェイトFRスポーツのコンセプトモデル「S-FR」。

トヨタ「S-FR」

全長3,990mm・全幅1,695㎜・全高1,320㎜と小ぶりなサイズで、5ナンバー規格です! 「86」も「ロードスター」も3ナンバー規格ですから、これは貴重。かつての「スターレット」「カローラ」「スプリンター」のような、小さなボディに小排気量エンジンを載せたエントリーモデルに期待してしまいます。

ヤマハの四輪車第1弾はスポーツタイプ!?

前回の東京モーターショーでも、四輪車「MOTIV」を世界初公開して話題となったヤマハが、再び四輪車を出展します。同社によると、「二輪車発想でヤマハらしさを表現した四輪車のデザイン提案モデル」とのこと。現在公開されているのはシルエットのみで、スポーツタイプのように見えるのですが……。

ちなみに、前回出展された「MOTIV」はシティコミューターという雰囲気のモデルだったので、今回の四輪車はそれとはまるで別物となるようです。ヤマハといえば、北米では四輪バギーの販売も行っているので、国内で四輪事業をスタートさせたときには、多彩なラインナップに期待できそうです。

ヤマハが出展する四輪車のデザイン提案モデル

「第44回東京モーターショー2015」は前回に続いて東京ビッグサイトで開催され、10月28・29日のプレスデーの後、10月30日から一般公開がスタートします。今回は世界11カ国から計160社が参加し、国内の乗用車・商用車・二輪車メーカー14社15ブランド、海外メーカー16社26ブランドが出展するとのこと。11月8日まで開催される予定です。