ビジネスパーソン定番の悩みと言えば、職場の人間関係。中でも、上司との関係がなかなかうまくいかず、コミュニケーションに苦手意識を抱いている人も少なくないのでは? できれば、上司と良好な関係を築きたいけれど……。

「上司のタイプによって、どんなコミュニケーションが好ましいかは異なります。相手の性格を上手につかめば、円滑なコミュニケーションができるようになると思いますよ」

こう話すのは、最近、Webや雑誌、TVなどで話題の「ディグラム診断」を開発した木原誠太郎さんです。

ディグラム診断とは、心理学と統計学を掛け合わせた性格診断。人間の性格を「厳しさ(CP)」、「優しさ(NP)」、「論理性(A)」、「自由奔放さ(FC)」、「協調性(AC)」の5つの基本数値で計測し、27タイプに分類しています。これをベースに、約37万人から得た人間の気持ちや行動に関するリサーチデータをプラス。その人のライフスタイルや適職、人間関係の傾向などを導き出すそうです。

「ディグラム診断に用いる調査データは、定期的に更新・ブラッシュアップしているのが、ほかの性格診断と異なる点です。もともとは、診断者自身が客観的に自分を把握する手助けになるツールとして開発しましたが、他人の分析にも活用できます。特に、相手の話し方や話の持っていき方に着目すると、対策を立てやすくなりますよ」(木原さん 以下同)

タイプ別! 上司の攻略法

ディグラム・ラボが収集している調査データに基づき、上司にありがちな性格の傾向と、その対処法を教えていただきました!

専制君主タイプ

論理的で仕事はできるが、情に欠ける。「Yes、Noどっち?」と、結論を急ぐことが多い。また、理論的根拠や数値的根拠を求めてくる。何か提案をしようものなら「それって裏付ける数字あるの?」とすぐ言ってくる。

「このタイプが上司の場合は、反抗しないのがベスト(苦笑)。ただし、従順になりすぎてもダメですね。基本的には上司が言ったことを笑顔で復唱し、8割はうなずき、どうしてもできないことはハッキリと伝えること。その際、結論を先に明示しましょう」

朝令暮改タイプ

直感で行動するため、昨日と今日で言うことが違うなど、論理性に乏しい。言っていることと、行動に起こすことが違う。「ふーん」とか「ほほー」など、相づち系の言葉が多い。

「今一番いい答えを出したいという思いが強いため、その時々で意見が変わります。感情優先のため、突拍子もない行動に出ることも……。上司が話したことをメモしておき、この前と話が違うと思ったら、そのメモを渡して話を進めると良いでしょう」

優柔不断タイプ

自分で決めきれないため、「どうしよう」が口癖。イレギュラーな対応に弱く、優しいが、決定力がない面を持つ。注目されるのにも弱い。

「自分では決められないけど、決められたことは着々とこなす人が多い。上司が悩んでいたら、『こう取り組むのはどうでしょうか』と提案すれば、すんなりと受け入れてもらえます。部下がうまくサポートしてあげると、いいバランスを保てるタイプですね」

上司によって話し方を変えると効果アリ

木原さんによれば、上司がどのタイプでも、基本的には会話で相づちを打つことが大切だとか。「この人は何を考えているのだろう?」と興味関心を持つ癖をつけておけば、コミュニケーションは円滑に進むそうです。

「また、相手のパターンによって話し方の雰囲気を変えるのも大切です。語尾を言い切りの形にする、間を多めにとる、ゆっくりと話すなど、同じ内容でも話し方を変えるだけで、相手が受け入れてくれる・受け入れてくれないがはっきりしますから」

上司のタイプが分かったら、次は自分のタイプもチェックしてみては? 「敵を知り己を知れば、百戦危うからず」。このことわざどおり、苦手な上司と良好な関係を築くには、自分をしっかり理解することも秘訣と言えそうです。


木原誠太郎
ディグラム・ラボ所長。電通やミクシィでマーケティングリサーチを担当した経験を生かし「ディグラム診断」を開発。著書に『データでズバリわかる! ディグラム天職診断』(廣済堂出版)。10月に『75.5%の人が性格を変えて成功できる 心理学×統計学「ディグラム性格診断」が明かす』(講談社+α新書)を出版予定。