メガネメーカーのジェイアイエヌ(JINS)は14日、メガネ型のウェアラブル端末「JINS MEME」(ジンズ・ミーム)を発表した。スマートフォンと連携することで頭と身体の状態を可視化できるほか、専用アプリを使うことでスポーツやエンターテイメント分野などでも活用できる。発売は11月5日を予定。本稿では、都内で開催された記者説明会の模様をお伝えする。

ジェイアイエヌは14日、センシング・アイウエア「JINS MEME」を発表。スマートフォンとはBluetooth Low Energyで連携する

JINS MEMEの概要

記者説明会の冒頭、ジェイアイエヌの代表取締役社長である田中仁氏が登壇して概要を説明した。JINS MEMEは、質量わずか40gほどの本体に3点式眼電位センサー、6軸センサー(加速度・ジャイロセンサー)を内蔵する製品。瞬き、視線移動や身体の動きといったデータを取得して、リアルタイムでスマートフォンに送る。利用者は、そのデータを専用アプリケーションを介して様々なシーンや用途に活用できる。

説明会の会場には、実機が展示されていた

JINS MEMEは2モデルで展開。カジュアルからビジネスまでを想定したウェリントンタイプの「JINS MEME ES」は税別(以下同)39,000円、激しい運動時でも顔にフィットするスポーツサングラスタイプの「JINS MEME MT」は19,000円となっている。ともに11月5日から、全国のJINSショップのうちの38店舗、およびオンラインショップで発売する。

ウェリントンタイプの「JINS MEME ES」は39,000円で、スポーツサングラスタイプの「JINS MEME MT」は19,000円で提供する

国内で290店舗を展開する同社。最近では、海外でもJINSブランドの認知が広がりつつある。それを踏まえ、田中社長は「JINS MEMEは2015年度版メイド・イン・ジャパンの最高峰となる製品。現在、日本の製品開発力はグローバルで停滞しているが、JINS MEMEがイノベーションを生み出してくれるはず」として、国内外で展開する方針を示した。

ジェイアイエヌの田中仁社長。将来的には、JINS MEMEのグローバル展開も視野に入れている