「富士急ハイランド」(山梨県富士吉田市)と言えば、「FUJIYAMA」や「ドドンパ」など超絶叫系コースターや、リニューアルを経てさらに恐怖が増したお化け屋敷「絶凶・戦慄迷宮」など、ハードルが高いアトラクションも備えた遊園地。しかし、そのそばにはフランスをテーマにしたかわいらしくておいしい空間が広がっていることをご存じだろうか。それも入場無料というサービスっぷりである。
劇場風ティーサロン名は作者の娘の案
その空間「リサとガスパール タウン」は、フランス生まれの人気絵本のキャラクター「リサとガスパール」をテーマにした世界初のテーマパーク。中央に建つエッフェル塔のほか、噴水の飛沫(ひまつ)のきらめきとともにパーク内に流れるゆったりとした音楽で、まるで気分はパリである。パーク内にはメリーゴーラウンド(1回400円)やカフェ、レストラン、パティスリー、ショップ、ミュージアム(入場無料)などがあり、どこを切り取っても絵になる風景だ。
そんなパークで最も優雅な時間を提供してくれるのが、フランス語で"夢のティーサロン"を意味する「Les Reves salon de THE(レ レーヴ サロン・ド・テ)」。8月12日にオープンした本格的なティーサロンで、ネーミングは「リサとガスパール」の絵本の作者であるアン・グットマンとゲオルグ・ハレンスレーベン夫婦の娘であるサロメちゃんが発案し、家族会議で決定したという。
パリの劇場をイメージした内装は、シャンデリアや絵画をデザインした天井などときらびやか。通りに面した壁は一面がガラス張りになっており、各席からはガラス越しにメリーゴーラウンドとエッフェル塔、そして富士山のコラボレーションが楽しめるようになっている。エッフェル塔を望みながらのマカロン、うん、ここはパリかもしれない……。
休日には30人限定のスイーツビュッフェも
そんなティーサロンでのオススメは「アフタヌーンセット」(ひとり2,500円)。3段スタンドには、プチスイーツ&ドゥミセック・ショコラ各種にアラカルトフードから1品が盛られ、セレクト紅茶かコーヒーを選べるようになっている。それぞれのメニューはその季節の味わいに合わせ、サロン内の厨房で一つひとつていねいに作られている。
メニューは季節によって変わるが、特にオススメなのが真っ白なスポンジを食パンに見立ててフルーツとヨーグルト風味の生クリームをサンドした「パティシエのフルーツサンド」。フワフワ食感のスポンジに甘すぎないヨーグルトクリームは今までにない味わいで、プチスイーツやアラカルトフードとのバランスもぴったりである。
休日に訪れるなら、土日曜日・祝日限定で実施している「スイーツビュッフェ」(大人: 2,100円、小学生:1,200円、幼児(3~5歳): 500円)も外せない。パティシエがていねいに仕上げた約30種類のスイーツが食べ放題となり、スイーツな時間を優雅にしてくれるドリンクもそろえている。ただしこちらは1日30人程度限定なので、提供時間(15:00~17:00)を狙って訪れるようにしよう。
また、テイクアウトメニューには「生ワッフル」(1個250円)も用意。こちらは、もちもちとした生地にシャリっとした食感が楽しめるクリームをサンドしたワッフルで、リサ(シュガークレーム味)とガスパール(ショコラクレーム味)の2種類がある。やっぱりここは2人仲良く味わってみるのがいいのかも!? 店内にはそのほか、ケーキや焼き菓子、チョコレート、コンフィチュールなどのショップもあるので、お土産にどうぞ。
●information
Les Reves salon de THE(レ レーヴ サロン・ド・テ)
レストラン: 平日11:00~、土日曜日・祝日10:00~
パティスリーブティック: 平日11:00~、土日曜日・祝日10:00~
テイクアウトショップ: 8:30~
※閉店時間は富士急ハイランド閉園時間の30分後、季節により営業時間が変動
席数: 全105席(店内:89席、テラス席:16席。全面禁煙)
※記事中の情報・価格は2015年10月取材時のもの。価格は税込