10月7日から10日で千葉県・幕張メッセで開催の最先端IT・エレクトロニクス総合展「CEATEC JAPAN 2015」。Bluetooth SIGのブースでは、メンバー企業(9社)による最新のBluetooth製品を展示していた。開発系の部品や開発環境の展示が多かったが、ここでは最終製品とそれに近いものに絞って紹介したい。

多数の加盟企業が展示を行っていたBluetooth SIGブース

通路からすでに目立っていたのが、タカラトミーのおしゃべりロボット「OHaNAS」と、2015年11月発売予定の「MECCANOID G15KS / G15」だ。MECCANOID(メカノイド)は、小学生でも比較的簡単にドライバーで組み立てられるロボット。

上位製品のG15KSには10個のサーボモーターが付いており、あらかじめ決めた動作を再生したり、スマートフォンから動きをコントロールしたりできる。スマートフォンのカメラを使って、人の動きを真似するモーションキャプチャにも対応だ。

サーボモーターを用いたこの手のロボットは、10万以上するものが多いこともあり、G15KSの5万円という価格でも好意的な反応だという。下位バージョンのG15は、サーボモーターが減って3万円となっている。

【左】通路から目立つかたちで置いてある、MECCANOID G15(左)とG15KS(右)。左が約60cm、右が約120cmと結構大きい。組み立て式でロボット型以外の形状にすることもできる。【右】スマートフォン経由で動かすことや、事前に動かした動作を再生すること、人の動きを真似するモードが用意されている

現在発売中のOHaNAS。スマートフォンと連動させて利用するおしゃべりロボットだ。クラウド経由で音声認識を行い、自然な対話が行える

また、Cerevoは、スノーボードに取り付けたセンサー情報をBluetoothで送信する「XON SNOW-1」を発表しているが、関連製品となる「XON REC-1」「XON BONE-1」を合わせて展示。SNOW-1は、滑走時の速度やボードにかかる力をモニターすることで、自分の滑りを後で確認できる機器だ。これにREC-1を組み合わせると、スノーボード滑走時の画像も記録可能となる。SNOW-1のデータと合わせて活用できる。

一方のBONE-1は、Bluetooth対応のヘッドセットだ。ヘッドセットの遮音性がスポーツの妨げになるということで、骨伝導を採用している。外部音と合わせて、音楽を聴いたり、SNOW-1のデータが一定値を超えた際の通知音などを聞いたりできるという。REC-1とBONE-1は、どちらもまだ開発中とのことだ。

【左】未発売のXON SNOW-1(2015年中に発売予定)と、開発中のXON REC-1とXON BONE-1(2015年から2016年の冬シーズンに発売予定)。【右】SNOW-1は、各種センサーを内蔵したスノーボード・バインディング。Bluetooth経由で「滑りのデータ」を収集し、テクニック向上に役立てようというもの

【左】REC-1と録画ビデオ。ビデオの左を見るとSNOW-1のデータが入った状態で録画されるのがわかる。【右】展示の動画は、ヘルメットに取り付けたカメラによる滑走者目線ではなく、滑走者も写る自撮り棒動画だった。「転んだらどうするんだろう」と思っていたら、最後に転んで暗転……

防水対応の骨伝導ヘッドセット「BONE-1」。音楽再生のほかにも、SNOW-1からの通知音を確認できる

アプリックスは、リクルートと提携した情報コンテンツの事例を紹介。コーヒーメーカーの通知ととも、情報コンテンツを発信する

LAPIS製品の採用例。スマートフォンから空気清浄モニターの結果を知る