パナソニックは7日、「Let'snote」シリーズの2015年秋冬モデルを発表した。同日開催された記者発表会では、2012年2月に登場した「Let'snote SX1」から約3年半ぶりのフルリニューアルを果たした、秋冬モデルの注目機種「Let'snote SZ5」が、プロモーションキャラクターを務める比嘉愛未さんが手に持って登場する形で披露された。

スモークの中から現れた比嘉愛未さんと「Let'snote SZ5」

「Let'snote SZ5」は会場でもメイン展示されていた

店頭モデルでは、光学ドライブ搭載の12.1型ノートPC「Let'snote SZ5」、745gの10.1型モバイルPC「Let'snote RZ5」、12.5型液晶を搭載した2-in-1ノートPC「Let'snote MX5」、14型液晶を搭載したノートPC「Let'snote LX5」の4シリーズを提供。記者発表会では、パナソニックITプロダクツ事業部 国内営業部の向坂紀彦部長が新製品のラインナップを、パナソニックAVCネットワークス社 ITプロダクツ事業部の坂田厚志氏が製品の特徴を紹介した。

パナソニックITプロダクツ事業部 国内営業部の向坂紀彦部長は、「Let'snote」シリーズ秋冬モデルのラインナップを説明

「Let'snote」秋冬モデルでは、光学ドライブ搭載の12.1型ノートPC「Let'snote SZ5」、745gの10.1型モバイルPC「Let'snote RZ5」、12.5型液晶を搭載した2-in-1ノートPC「Let'snote MX5」、14型液晶を搭載したノートPC「Let'snote LX5」の4シリーズが登場した

3年半ぶりに刷新された「Let'snote SZ5」

「Let'snote」秋冬モデルの中でも、注目機種は「Let'snote SZ5」。夏モデルからフルリニューアルし、光学ドライブ搭載の12.1型ノートPCで世界最軽量の929gを実現した。

坂田氏は、「Let'snote SZ5」について、「世界最軽量を実現するため、素材や構造を進化させた」とする。軽量化については、「逆ドーム型ボンネット構造」「光学式ドライブセンター配置構造」「デバイスの軽量化」の3つポイントを紹介。

「逆ドーム型ボンネット構造」は、ボンネット中央部を0.2~0.3mm程度へこませ、逆ドーム型の凹形状にすることで天板のたわみを抑制。従来と同じく、ボンネットの一部を補強したスリムタフボンネット構造と組み合わせ、剛性を保ちながら、天板を薄肉化した。「天板を薄くするとたわみやすくなるが、最初からたわませる構造によって強度を保ち、ものづくりの課題を解決した」とする。

「光学式ドライブセンター配置構造」では、フットプリントの最小化を実現するため、内部構造を変更。基板の上に光学ドライブを重ねて配置することで本体を小型化し、軽量化を図った。これに加え、ガラスの薄型化、ヒートスプレッダ一体型ファンの採用、約81gの軽さとした光学ドライブの搭載など、「デバイスの軽量化」も行われた。この上で、従来の「Let'snote」と同じ耐久試験をクリアしている。

パナソニックAVCネットワークス社 ITプロダクツ事業部の坂田厚志氏

「Let'snote SZ5」最軽量化へのこだわり

天板は新構造「逆ドーム型ボンネット構造」を採用。天板をわずかに凹ませることで、薄肉化しながらも、上からの圧力に耐えうる構造とした

「Let'snote SZ5」の天板部に紙を水平にあててみると、天板部がわずかに凹んだ曲面になっていることがわかる

内部パーツも配置を見直し。基板の上に光学ドライブの一部を重ねるという新発想でフットプリントを小型化し、軽量化に貢献した。このレイアウト変更により、光学ドライブは本体中央へ移動した

100kg加圧振動試験や76cm動作落下試験などをクリアし、従来通りの"タフさ"も備えることを、女性が実際に「Let'snote SZ5」の上に乗ってアピール。Let'snote発表会でお馴染みのパフォーマンスだ