10月7日、アジア最大級のIT・エレクトロニクス総合展・CEATEC 2015が開幕した。見どころを挙げればキリが無いが、中でもキーテクノロジ ステージに出展しているロームのブースは必見だ。

超小型省エネマイコンボード「Lazurite Fly」が実現した「空飛ぶ折り鶴」

同ブースで最も注目を集めるのはロームと超小型飛行体研究所が開発した空飛ぶ折り鶴「ORIZURU」だ。全長70cmと通常の折り鶴よりはかなり大きいものの、ちゃんと紙でできていて、モーターで羽根を羽ばたかせながら飛ぶ。飛び始めるには人の手で投げ出す必要があるが、飛行中はコントローラで操縦し旋回させることが可能だ。

「ORIZURU」

飛んでいる様子

同技術の肝となるのはロームグループのラピスセミコンダクタ(ラピス)が開発したマイコンボード「Lazurite Fly」だ。同マイコンボードは920MHz無線通信IC、モータドライバ、センサをSDカードサイズの基盤に搭載。重さ2.7gと超軽量であることに加え、消費電力も低いことからバッテリーサイズを小さくでき、システム全体の軽量化につながっている。また、センサから加速度や気圧などの情報を得ることもできる。

「ORIZURU」および「Lazurite Fly」の構成

真ん中に見えるのが「Lazurite Fly」

「Lazurite Fly」は年内の発売を予定しているほか、「ORIZURU」のデータはウェブ上で公開されるとのことなので、電子工作に興味がある方は要チェックだ。

2次元と3次元、どちらが好きか検知するシステム

「ORIZURU」のほかには、来場者が2次元と3次元の異性どちらが好きか検知する「ときめきセンサ」も面白い。

「ときめきセンサ」

判定画面

アニメのキャラクターと現実の異性からそれぞれ愛の告白を受けた時の動脈を測定することで、どちらにときめいたのかを診断するという仕組みで、男性を診断するときは美女が、女性を診断するときはイケメンが出現する。

2人の異性に立て続けに告白されるという仮想モテ期を体験できるのもポイント

元々はエイプリルフールのネタとして発表されたものだったが、TECHMACが光センサの検出技術を応用し、独自のアルゴリズムを用いて実現させたのだという。判定後は好みと判定された異性と2ショットを撮ることもできるのでCEATEC 2015での淡い思い出づくりもかねてロームのブースに足を運んでみてはいかがだろうか。