米Googleは先日、Nexusシリーズのスマートフォンの新機種として「Nexus 5X」と「Nexus 6P」を発表した。現在、スマートフォンにはiPhoneとAndroidの大きな2つの流れがある。この2つの大きな違いはiPhoneがAppleだけから販売されるのに対して、AndroidはGoogleの提供するOSであり、多くのメーカーからさまざまな機種がリリースされている点だ。

そのおかげで、Androidはハードウェアが千差万別であり、2から3年前の端末のなかには最新OSへのアップデートが難しいものもあり、それがAndroidスマートフォンが弱点になっている。多くの場合、せいぜい1回メジャーアップデートされるだけで終わる機種が珍しくない。

そんななかで、最新バージョンのAndroidが優先的に提供され、比較的長く最新OSが提供される機種が「Nexus」だ。Googleが提供するNexusはある種のAndoroidのリファレンス機種ともいえる存在だ。そのため、Nexusはメーカー製の端末のように特徴的な機能を持つ機種ではなく、あくまでもAndroid OSの素の機能を使うことをベースにしたスマホなのだ。

そして、今回発表された「Nexus 5X」は5インチディスプレイを搭載したNexus 5シリーズの新機種であり、「Nexus 6P」は6インチディスプレイを搭載したNexus 6Pシリーズの機種になる。

1インチという、わずかなディスプレイサイズの違いではあるが、その機能を見ていると、やや異なって、それなりのキャラクター付けがされている。今回はこのNexus 5XとNexus 6Pをそのスペックから比較してみる。

「Nexus 5X」。Androidの基本機能だけなのでアイコンがシンプル。背面はNexusのロゴが目立つ

「Nexus 6P」。カメラ周りのデザインが独特で、5Xと差別化がなされている