何か問題を解決しようとするときも、何か新しい施策に取り組もうとするときも、ビジネスでは常に"頭を使う"ことが求められます。

本を読んだりインターネットで検索すればある程度のヒントが出てくる世の中ですが、企業や組織が置かれている環境は様々であり、最後の答えを導き出すためにはやはり自分の頭が頼りになってきます。考えることが得意な人や頭の回転が速い人は、頭の中で思考と思考をつなぎあわせて瞬時に答えを導き出しますが、不器用な私はまずノートを広げて考えやゴールまでのステップを" 書き出す"ことから始めます。

さて、いろいろなノートを試した私ですが、今回は思考を整理しやすいノートを3つご紹介します。

4分割でモレなくダブりなく考えてみる

何か物事を考える際に4分割で考えると、アイデアにモレやダブリがなくなりします。この「フィグラーレ intellect マトリクスノート」はあらかじめ紙面が4分割されているので嫌でも視点を広げてノートを書くことになります。

アピカ「フィグラーレ intellect マトリクスノート」

例えばA案とB案のどちらを選択すべきかを考える際に、メリットとデメリットを書き出すことでより広い視野で考えを広げたり、上司やメンバーの反論に備えたりすることができます。

一見するとあらかじめ4分割されているというのは使い勝手が悪いように感じるかもしれませんが、毎日のTODOリストでも緊急か緊急でないか、重要か重要でないかに分けてタスクの優先順位付けに使ったり、またフレームワークでもマーケティングの4PやSWOT分析など4つの視点で物事を考えるものが多かったりとライトなものからヘビーなものまで様々なシーンで活用できます。

私自身もノートを使って、無理やりにでも思考を広げることで新たな視点を見つけるという経験を何度もしてきました。

商談や打ち合わせに最適なノート

コーネルメソッドノートはアメリカの名門コーネル大学で開発されたシステムを取り入れた、商談や会議の記録にぴったりなノートです。紙面は「A:ノートエリア」「B:キーワードエリア」「C:サマリーエリア」の3つに別れています。

学研ステイフル「コーネルメソッドノート」

Aのノートエリアには時系列に商談や会議のメモを取っていきます。一言一句記録する必要はありませんが、後から見返して「どのような流れで議論が進んだのか」「誰がどのような発言をしたのか」をわかるようにしておきましょう。

Bのキーワードエリアには重要なキーワードや数字、また分からなかった単語や疑問点などを書くようにしましょう(分からなかった単語や疑問点はすぐに調べるようにしましょう)。

Cのサマリーエリアは商談や会議をまとめて要約を残すスペースです。決定事項や宿題などもここに書くようにすると後から見たときにわかりやすいですね。

あらかじめエリアにルールを持たせることで、記入するときでも、後から見なおして振り返るときでも思考が整理されます。

いつでもどこでもホワイトボード

一人で考えて行き詰まったときは、チームのメンバーに助けを求めることも有効ですよね。複数人でアイデアをブラッシュアップさせるときにはホワイトボードがあると便利ですが、いつでもホワイトボードがある部屋で打ち合わせができるわけではありません。そこでオススメなのが「ヌーボード(nu board)」。

欧文印刷「ヌーボード」

ヌーボードは持ち運びに便利なリングノート形式のホワイトボードです。ホワイトボードがない部屋やちょっとした立ち話でもホワイトボードを使って議論を整理することができます。

またページとページの間には透明のシートが添付されている2層構造なので、ホワイトボードのページとこの透明のシートの間に資料を挟んで文字やイメージを書き加えるなどアイデア次第でいろいろな使い方ができそう。

アイデアの検討や打ち合わせ、プレゼンテーションにも最適なアイテムです。一人でも複数人でも書いたり消したりが柔軟にでき、とても便利です。デスクに1冊あると便利ですよ。

ノートもひと工夫することで物事を考えるサポートツールになります。今一度ご自身の仕事のノートの使い方をチェックしてみてはいかがでしょうか?

【今回紹介した文具】

アピカ「フィグラーレ intellect マトリクスノート
学研ステイフル「コーネルメソッドノート
欧文印刷「ヌーボード


たかたく
文房具の魅力を発信するウェブマガジン「毎日、文房具。」代表 兼 編集長/文房具・手帳アドバイザー。仕事では最先端のITを扱っていながら意外にもアナログ大好きで文房具・手帳が好き。日本の文房具の素晴らしさを日本中、世界中に伝えることをライフワークとしている。文房具アドバイザー・手帳アドバイザーを名乗り(自称)ぴったりな文房具や手帳を提案することができる。雑誌・新聞等の文房具特集への掲載多数。手帳はジブン手帳miniを愛用。