オンラインソフトのダウンロードとインストール

前回紹介したMac App Store以外に、Webサイトでオンラインソフトを提供しているところがある。これらのインストールにはちょっとだけ注意が必要だ。今回はそれを紹介しよう。

まずWebサイトで提供されているオンラインソフトは、もちろんSafariを使ってダウンロードする。多くの場合はSafariで目的とするサイトに行き、「ダウンロード」ボタンをクリックすると自動的にダウンロードされる。

Googleが提供するWebブラウザ「Chrome」のダウンロードサイト。Macからアクセスすると自動的にMac版の表示になる

ダウンロードが開始されるとSafariのメニューバーの右端に[ダウンロード]アイコンが表示され、ダウンロードの進行度がわかる。ダウンロードが完了したあとでクリックすると、ダウンロードされたファイルを確認できる。Dockには[ダウンロード]フォルダがあり、ここにもダウンロードファイルと進行度が表示される。

ダウンロードが始まるとSafariの右端に[ダウンロード]アイコンが表示される。Dockの[ダウンロード]フォルダにもダウンロードファイルと進行度が表示される

ダウンロードが完了すると[↓]ボタンになり、クリックするとダウンロードしたファイルが表示される。[虫眼鏡]アイコンをクリックしてフォルダを表示しよう

ダウンロードフォルダを見てみよう。先ほどダウンロードしたChromeのファイルがある。拡張子「.dmg」は「ディスクイメージ」。これをダブルクリックするとファイルが展開され、ディスクイメージがマウントされる。

ダウンロードフォルダにある.dmgのファイルをダブルクリックすると自動的に展開される

右側にChromeのアイコンが付いたディスクがマウントされ、その中身が表示された

上にあるアイコンはソフトウェアそのもの、下にあるアイコンは「アプリケーション」フォルダへのエイリアス。Chromeのインストールには、上のアイコンをフォルダアイコンへドラッグ&ドロップしよう。

Chromeのアイコンを下の「アプリケーション」フォルダアイコンへドラッグ&ドロップ。マウスカーソルに「+」が出た状態で放せば、「アプリケーション」フォルダへコピーされる

コピーされたソフトウェアは、App Storeの場合と同じくLaunchpadから呼び出すことができる。起動時にダイアログが表示されるが、これはインストールして初めて起動するソフトが信頼できるかどうかを確認するダイアログ。[開く]ボタンをクリックすれば、以後表示されることはない。

LaunchpadにChromeアイコンが表示された。クリックして起動しよう

ダイアログはウィルスなどの被害を防ぐため、怪しいソフトでないかを確認するもの。Googleからダウンロードしたものは安全なので、[開く]をクリックして起動しよう

Chromeが起動した。Googleアカウントを持っている人はここでログインすれば、Googleにある設定などを利用できる

ちなみにDockに登録されていないソフトウェアが動いているときは、同じようにDockにソフトウェアのアイコンが仕切り線の左側に表示される。このアイコンを[システム環境設定]アイコンより左側にドラッグして移動すれば、以降このソフトウェアアイコンはDockに登録されたままになり、Launchpadから呼び出さなくても良くなる。

仕切り線の左側に表示されたアイコンをドラッグして[システム環境設定]アイコンよりも左側に移動させれば、そのソフトウェアはDockに登録されて消えなくなり、以後はDockから呼び出すことができる

App Storeでインストールしないソフトウェアは、自動的にアップデータが提供されない。これらのソフトウェアでは[アップデートの確認]などのメニューがある場合が多い。アップデートを確認して、最新のソフトウェアを使うようにしよう。

メニューバーのメニューのどこか(ソフトウェアによって位置は違う)に「アップデートの確認」という項目があるのでそれを選択

アップデートがある場合はダイアログが表示されるので、アップデートを行おう。アップデートは機能強化以外にセキュリティの改善などのためにも行われることがある。常に最新のソフトウェアにしておくように心がけよう

その他の形式

ソフトウェアのインストールにはそのほかに、インストーラーを使うものなどがある。例えばDropboxは、サイトにアクセスしてアカウントを作るとディスクイメージをダウンロードするが、これを展開すると中にインストーラーがある。実行するとダイアログが表示され、[開く]ボタンをクリックすることでインストールが行われる。

Dropboxはアクセスすることで自動的にインストーラーのディスクイメージがダウンロードされる

ディスクイメージを展開するとアイコンが大きく表示されている。これをダブルクリック

次のようなダイアログが表示されるので、[開く]をクリックするとインストールされる

このインストーラーが実行できないときがある。これは「開発元が未確認のものは実行できない」というOS Xの仕組みによるもの。インストーラーを実行するためにはアイコンを選んでコンテキストメニューから「開く」を選べば実行可能になる。 ダウンロードと同時にソフトウェアが展開されるものもある。この場合はダウンロードフォルダにそのままソフトウェアのアイコンが表示され、ダブルクリックで実行する。このときも開発元が未確認のものは実行できないので、コンテキストメニューから「開く」を選んで実行しよう。一度この形式で開いておけば、以後は普通にダブルクリックで実行できる。

インストーラーやソフトウェアを実行しようとして次のようなダイアログが出るのは「開発元が未確認のものは実行できない」という仕様のせい

アイコンを選択してコンテキストメニューを表示([control]+マウスクリック)して「開く」を選べば、実行できる。以後はこの開き方をしなくてもダブルクリックだけで実行可能だ。インストーラーのときも同じ方法で実行しよう

またダウンロードフォルダにあるソフトウェアはそのまま利用できるが、Launchpadからは呼び出せない。Launchpadに表示させたいときには必ず、アプリケーションフォルダに移動しておこう。

オンラインソフトの探し方

Mac用のオンラインソフトを探すなら、「新しもの好きのダウンロード」というサイトを利用しよう。毎日Mac App Storeやその他の新作ソフトやアップデート情報を掲載してあり、簡単な解説も添えられている。各ソフトウェアにはダウンロードサイトやApp Storeへのリンクが張られているので、ここで面白そうなソフトを確認して使ってみよう。

新しもの好きのダウンロード」はMacソフト紹介の老舗。毎日解説付きで新着ソフトの紹介があるので、必要としているソフトを探すのに最適だ