「まさかここでやるとは思ってなかったけど、 この際、 まあいっか展」は9月19日より、超ひらパー兄さんことV6・岡田准一さんのある節目を記念して開催される。画像はひらかたパークのWebサイトのトップで、ここでも大々的に紹介が行われている

大阪府の遊園地「ひらかたパーク」の広報キャラクター「ひらパー兄さん」といえば、関西在住者ならおなじみの存在。長期間ブラックマヨネーズの小杉竜一さんが務めていましたが、2013年の引退の後、枚方(ひらかた)市出身のV6・岡田准一さんが「超(スーパー)ひらパー兄さん」に就任し、吉本芸人からジャニーズアイドルへの意外なバトンタッチが注目を集めました。

それ以降も、岡田さんを"園長"に据えて「来園者数100万人を達成できなければ引退」というノルマを課したり、岡田さんの主演映画に限りなく寄せたパロディポスターを展開したりと話題に事欠かず、SNSでの拡散をきっかけに、関西圏を超えて全国区で話題になることも少なくありません。

今回は、そんな"東の方"にいても気になる話題を振りまく「超ひらパー兄さん」の"記念展"が開かれるということで、一連のキャンペーンの裏側や最新情報について、ひらかたパーク広報・石川さんにお話を伺いました。

――「ひらパー兄さん」を務めたのブラックマヨネーズ・小杉さんから「超ひらパー兄さん」岡田准一さんへのバトンタッチは意外な人選でしたが、どのような狙いで岡田さんへ依頼されたのでしょうか?

岡田さんは、実際に「ひらパー」で遊んだ経験をお持ちの、言わば「ひらパー産」のひらパー兄さんです。

関西でも老舗であるひらかたパークは、よくも悪くも「昔からある遊園地」のイメージが定着しています。来園された方には「意外と大きい」「意外と遊べる」「意外と楽しい」などと評価いただくことが多いのですが、嬉しい反面「意外と」と言われていてはダメだし、もっと現在の本当のひらパーを伝えたいなと。

ひらパーのありのままの姿を、ご自身の言葉で伝えていただける岡田さんにお願いできるのなら、この方以上のメッセンジャーはいないと思い、お願いをしました。引き受けていただけた際にはビックリしましたが…それだけ、岡田さんも故郷・枚方への想いを持ってらっしゃったのだと思います。

――岡田さんが主演された映画のポスターを被写体からフォントその他の要素まで忠実にまねたパロディポスターを、「元ネタ」の隣に掲示することで毎回話題になっています。あの状況はどのように実現されたのでしょうか?

通常、タイアップポスターは双方のポスターをただ並べるだけの場合が多いのですが、それでは「ひらパーらしく」ないなと。

ダメ元で、映画『永遠の0』のタイアップの際に、デザインも徹底的にまねて「たいくつな時間0」とのコピーをつけて、パロディ調ポスターを作ってみたら、「これはいい!」と各方面に評価していただけまして…、やや悪ふざけをした感があったので恐縮でしたが、「ひらパーらしい」と評価してらえたのは素直にうれしかったです。

タイアップ先の東宝様や映画関係者の皆様、原作者の先生など…、毎度こちらのペースに合わせていただき、本当に感謝しています。

――岡田さんの園長就任にあわせて公開された「2014年の年間来園者数100万人」というノルマ達成を記念した「園長の延長コード」やそれ以前に発売された「兄さんアイマスク」、(グッズ単体では)岡田さん要素0(ゼロ)のパーカーなど、岡田さんのかっこよさをあえて前面に押し出さないグッズ展開が特徴的です。

枚方パーカー

枚方パーカー ラムネ

あくまで、基準は「ひらパーらしいか」だと思っています。どこにでも売っているようなものは、私たちが作る必要はないですから。売れるグッズを作りたいというより(いや、売れるグッズは作りたいですが…)、買って帰った自宅や学校・職場で話題になり、それがまた思い出になるようなものが「ひらパーらしい」グッズだと思いますし、そういったものを選び展開しているつもりです。このあたりは、キャンペーン全体の考え方にも通じますね。

――9月19日からひらパーでは超ひらパー兄さんの記念展示が開催されるということですが、なぜ開催タイミングが「岡田さんが枚方市を巣立ってから20周年」なのでしょう…?

私たちの、「枚方から関西を、日本を元気にしたい」という想いに応えて、「超ひらパー兄さん園長」として活躍いただいている岡田さんの20周年の節目ですから、この枚方で一緒にお祝いさせてほしいと思っていました。

もちろん出身地であるとはいえ、枚方で開催できるというのは私たちも「まさかここで」でしたが、今回こうして実現できましたので、20年の節目を盛り上げて、少しでも感謝の気持ちが表せたらと思っています。

――超ひらパー兄さん関連の広報キャンペーンは、「ブレない」展開が印象に残ります。さまざまなアプローチをしていく中で、これだけは譲れないという「軸」があれば、ひとつ特別に教えていただくことはできないでしょうか。

ただ「面白いだけ」にならないことでしょうか。しっかり面白いけれど、「やってみたくなる」「行きたくなる」「それをネタに、誰かを誘いたくなる」…そんなところを強く意識しています。

私たちは遊園地ですから、SNSなどバーチャルな世界での笑いだけに留まらずに、それがリアルな体験と思い出につながるよう…ここ「ひらかたパーク」まで来ていただけるよう、深く刺さる表現をしたいと思っています。

――最後に、「超ひらパー兄さん」および「ひらパー」が気になっている来園者予備軍の方々に向けてメッセージをお願いいたします。

「ひらパー」は真面目に不真面目な遊園地です。大手テーマパークさんにはいろいろ届きませんが、結構しっかり楽しい遊園地を自負しています。そして、何より気軽に遊べます。肩ひじ張らずに、気ままにあなたの大事な方と過ごしてもらえたら、きっと楽しい思い出を作ってもらえると思いますよ!

アトラクションやイベント、動物に花々…そして「超ひらパー兄さん」と、いろんなものがお待ちしています!ぜひ、ひらパーにお越しくださーい!!

"岡田准一さんが枚方から巣立って20年"の節目を記念した展示

"岡田准一さんが枚方から巣立って20年"という、独特の節目を記念して「ひらパー」で開催されるのが、「まさかここでやるとは思ってなかったけど、 この際、 まあいっか展」。20年の軌跡をたどる年表と写真、「超ひらパー兄さん」のグラフィックやCM(2013年~2015年)、話題となった「園長の延長コード」の衣装展示、さらに「超ひらパー兄さん」と"エア胴上げ"できるフォトスポットも設置されます。

■開催期間 : 9月19日~11月29日(※期間中、休園日あり)
■営業時間 : 10:00~(※閉園時間は日により異なる)
■会 場  : ひらかたパーク 正面ゲート前特設会場
■入場料 : 無料