lead誰だって職場で泣きたくなるような経験があることだろう。怒りのあまり握りこぶしを押さえ込んだこともあるかもしれない。社会人であればそこをぐっとこらえることが要求されるが、感情管理は難しい。今回は、企業の社員の行動に関する米国の調査を紹介したい。

誰だって職場で泣きたくなるような経験があることだろう。怒りのあまり握りこぶしを押さえ込んだことがあるという人だっているかもしれない。

それ自体は仕事に一生懸命、向き合った結果かもしれないが、社会人であればそこをグッとこらえることが要求される。

とはいえ、感情管理は難しい。海の向こうであってもそれは同じで、スーツを着た大人が、子供のような振る舞う光景が米国でも見られるようだ。今回は、企業の社員の行動に関する米国の調査を紹介したい。

子供のような振る舞いをする社会人は多い?

「あなたの会社で子供のように振る舞う社員はいますか?」――こう聞いたところ、なんと4人に3人が「そういう振る舞いが見られることがある」と回答した。

具体的にどのような振る舞いか気になるところだが、最も多かったのは「泣く」で55%。これに、「ふくれっ面になる(46%)」や「他の従業員の告げ口(44%)」が続く。やはり、怒りや悲しみに襲われた時に子供っぽい行動をとっているようだ。

これらのほかに挙がった意見としては、「他の従業員にいたずらを仕掛ける(36%)」や「他人の悪口を言う(35%)」「派閥を作る(32%)」「同僚の噂話を広める(30%)」「怒って部屋を出ていく(29%)」「駄々をこねる(27%)」「他の人と一緒に会社のリソースを使うのを嫌がる(23%)」など。日本であっても「あるある」とうなずけそうな意見が並ぶ。

調査ではほかに、実際に目撃した子供っぽいエピソードについても尋ねた。すると、以下のような話が寄せられた。

  • 社長が自分の思いどおりにならないと駄々をこね、怒鳴り散らしてドアをバタンと閉めた

  • 同僚がトラブルにあうように仕向けた

  • 共有冷蔵庫にある、他の従業員の食べ物を食べた

  • 本来駐車できない会社の入口近くの場所に、わざと自分の自動車を停めた

  • ランチへ行ったっきり、戻ってこなかった

もちろん、このような子供っぽい行動や態度が上司や管理職の耳に入らないはずがない。

泣いたりふくれっ面をしたりするネガティブな反応をとる従業員に対して「昇進させる可能性が低くなる」と回答した幹部は62%に達し、下品な言葉使いをする従業員の昇進についても51%が「可能性が低くなる」と回答した。

このように一瞬の感情でとった行動が命取りになる可能性があるので、十分に注意したい。調査は、米国のオンライン就職・転職サービスのCareerBuilderが5月~6月にかけ、3000人以上の社員、2000人以上の人事幹部を対象に行ったものだ。