キュナードは9月2日、世界的に知られた英国伝統のラグジュアリー客船「クイーン・エリザベス」の2017年ワールドクルーズ日本寄港時に、史上初となる神戸港を起点とした「神戸発着クルーズ」を実施することを発表した。

「クイーン・エリザベス」初の神戸発着クルーズ登場!

初代の伝統を踏襲したデザイン

2010年10月にデビューを飾ったクイーン・エリザベスは、1938年に製造された初代のエレガントなアールデコを現代風にアレンジし、約500億円かけて製造された。船内の「ロイヤル・アーケード」にはビッグベンと同様にDENTO社による特注の時計が飾られており、2階層吹き抜けの天井にシャンデリアが輝くボールルーム「クイーンズ・ルーム」、3階層吹き抜けの「ロイヤル・コート・シアター」など、伝統を感じさせる優雅な空間を設けている。

「ロイヤル・アーケード」

「ロイヤル・コート・シアター」

「ミッドシップス・バー」

「グランド・ロビー」

「ロイヤル・スパ」

寄港の地に合わせたさまざまな料理を提供する

クイーン・エリザベスは2017年1月7日~5月8日にかけて、パナマ運河の航海を特徴とした英国(サウサンプトン)発着の122日間世界一周の航海に出る。この旅では、船上から展望するゴールデンゲートブリッジやシドニー・オペラハウスなど、世界的にも象徴的な都市景観が楽しめる。クイーン・エリザベスは3万9,000海里以上を航海し、25カ国39港、29のユネスコ世界遺産をめぐる。

英国(サウサンプトン)から西回りに世界をめぐる

豪華客船の旅が16万9,000円~

このフルワールドクルーズのハイライトのひとつとして、初となる神戸発着ルートが設定される。2017年3月13日に神戸を出発し、鹿児島と釜山(韓国)に停泊し、関門海峡を通過して、広島に停泊し、3月20日に神戸に戻る7泊8日のクルーズとなる。2017年に開港150周年を迎える神戸港もまた、今回の史上初となるクイーン・エリザベスの発着クルーズを歓迎しているという。

神戸発着クルーズは欧米のクルーズでも一般的な7泊8日に設定

クイーン・エリザベスが日本に寄港するのはこの航海で3回目となるが、今までは出発もしくは終着が海外であったため、アクセスに別途日程や料金調整が必要であった。しかし、今回は日本発着のためそうした調整が不要となり、また、時差や荷物の負担も少なくて済む。なお、外国客船であるため乗客の7割以上は外国人だが、船内には日本人スタッフも乗務し日本語にも対応する。言葉の不自由を感じることなく、国内にいながら国際的な旅を楽しむことができるという。

客船は内側船室、バルコニー付き船室、クイーンズスイートの3クラスを用意。神戸発着7泊8日間のひとり分のクルーズ代金は、内側船室は16万9,000円~(122日間世界一周クルーズのひとり分の代金は240万1,000円~)、バルコニー付き船室は37万3,000円~(同代金は408万1,000円~)、クイーンズスイートは59万5,000円~(同代金は895万3,000円)となる。

内側船室は16万9,000円~

バルコニー付き船室は37万3,000円~

クイーンズスイートは59万5,000円~

122日間世界一周クルーズは9月10日21:00(日本時間)より、世界同時発売となる。神戸発着クルーズは11月5日より日本市場限定で、旅行会社を通じて発売を予定している。キュナード 営業部長の児島得正氏によると、先行して発売するワールドクルーズの様子を見て神戸発着クルーズの販売数を決定するため、特に客室設定が少ない内側船室はすぐに売り切れになる見通しとのこと。2015年3月に、クイーン・エリザベスが神戸港に寄港した際、200人以上の日本人が乗船していたため、今回はそれ以上の乗客を見込んでいるという。