ダイエットは、女性にとって永遠のテーマと言える。「やせたいけれど、できれば無理をせずにダイエットをしたい」という願いを抱いている人のために、「食べることでダイエットを期待できる食材・製品」について紹介している記事をまとめた。

暑い夏は冷たい杜仲茶でダイエット?

8月後半に入ってからは暑さが一段落したが、地域によってはまだ真夏日が続くと予想されているため、熱中症には気をつけたいところだ。熱中症対策には水分補給が重要だが、ダイエットの観点からすると摂取したいのは水よりも杜仲(とちゅう)茶。杜仲茶に使用される杜仲の葉に含まれている成分「アスペルロシド」は、基礎代謝を上げる胆汁酸を効率よく働かせる作用を持つからだ。杜仲の葉を用いたグラノーラバーやディップもお勧めだ。

■ダイエットには杜仲茶がいい? - やせる仕組みと激ウマ杜仲茶レシピを紹介

杜仲の葉を用いたグラノーラバー(奥)やディップ

食べればやせるという研究報告もあるアーモンド

アーモンドミルクという言葉はご存じだろうか。一般的にアーモンドミルクとは、水に浸したアーモンドを砕き、水を加えてガーゼなどでかすをこした飲料のことを指す。乳アレルゲンフリーでコレステロールを含まないことが特徴で、海外ではヘルシードリンクとして多くの人々に親しまれているという。アーモンドは栄養価が高く、毎日一定量を摂取すればやせるという研究結果も報告されている。

■ダイエットと美肌が同時に叶う!? 万能すぎる「アーモンドミルク」とは

アーモンドミルクはそのまま飲んでも、パンなどに使用してもおいしいぞ

低GI食品「えん麦」って何だ?

手軽にえん麦を摂取するにはスムージーがお勧め

糖質の吸収度合いを示す指標である「GI」の値が低い食品を意味する「低GI食品」。そんな低GI食品であるえん麦は「オーツ麦」とも呼ばれる。米国の『TIME誌』において、「栄養機能が非常に高い10の食品」にも選ばれている穀物で、食物繊維も豊富。さらにグルテンフリーでもあり、ダイエットを意識する女性を中心に注目を集めているという。カフェメニューとしてえん麦を採用する店舗もあるが、家庭で簡単に摂取するにはスムージーが便利だ。

■低GIダイエットメニューが美容志向カフェに登場 - 話題の"えん麦"とは

中国・江蘇省の香醋にメタボ予防を期待

香醋(こうず)とは、もち米を原料に製造された中国の「黒酢」を意味し、江蘇省鎮江市の名産品。特殊な製法で熟成させたある香醋の成分研究を行ったところ、肥満などの生活習慣病を予防する可能性のある新規化合物が発見された。さすが、「世界三大料理」の一つとして名高い中華料理を生み出した中国の食文化といったところだろう。

■中国の香醋から新成分発見! "1日5回会食"の社長が糖尿病にならない理由は?

真っ黒な香醋

イライラ予防にもいい野菜たっぷり豆乳けんちん汁

神経を安定させると言われているアミノ酸の一種「トリプトファン」は、イライラ解消に役立つ可能性を秘めている。トリプトファンは脳内の神経伝達物質「セロトニン」の原材料となるが、セロトニンは精神を安定させる働きがあり、「幸せホルモン」とも呼ばれるからだ。トリプトファンは乳製品や大豆製品に多く含まれている。そのため、豆乳ベースで野菜たっぷりのヘルシーなけんちん汁は、体にも心にも優しい一品と言えそうだ。

■イライラを抑える方法として活用したいレシピ - 具だくさん豆乳けんちん汁

野菜たっぷりの豆乳けんちん汁は、ヘルシーで栄養価も高い

医師が推奨する「食べながらのダイエット」

「食べながらのダイエット」について、医師はどのような見解を持っているのだろうか。動脈硬化や高脂血症などの生活習慣病を未然に防ぐ「予防医学」に係る知識などを患者に提供するAACクリニック銀座の浜中聡子院長は、「ちゃんと食べたうえで、食事量を減らすのであればバランスよく減らしていくことが大切です」と指摘する。

栄養バランスに配慮したダイエット法は、「肥満大国」とも言われる米国でも近年注目を集めており、中でも「DASHダイエット」と呼ばれる方法がメディアで話題になっているという。

■女性医師が推奨する「DASHダイエット」って何だ?

今回、ダイエット効果が期待できる食材やメニューを紹介した。これらを食べてやせることができたとしても、その体重をキープできなかったり、体調を崩してしまったりしては意味がない。

栄養面の観点から、同じ物を食べ続けるだけの「ばっかり食い」をせず、きちんとした運動習慣を身につけるなどして、「健康的な食事ダイエット」を心がけてほしい。