毎週1冊、iBooksで読める本が無料でダウンロードできる「今週のブック」。期間限定や一部分だけ抜粋した特別編ではなく、本が1冊まるごともらえるのだから、太っ腹です。とりあえずダウンロードしておいてソンは無し! iBooksを初めて使う方も、この機会にぜひお試しください。

今週のブック
『へうげもの(01)』山田芳裕
発行者
講談社

販売元
Kodansha Ltd.

長さ
226ページ

無料で! 今週のブック

時計、カバン、筆記具からアクセサリーまで、持ち物の選び方・扱い方には人となりがにじみ出るもの。今週のブック『へうげもの』(読みは「ひょうげもの」)は、織田信長の家臣として武勲を目指しながらも、美しいもの、アートに惹かれてやまない男 古田左介が主人公です。

戦国時代を描いた作品は数あれど、この視点は新鮮! 織田信長の城の装飾に野心の大きさを読み、初めて体験する侘び茶に千宗易(利休)の真意を理解する。フィクションでありながらモノやセンスに表現される人物の本質に、強烈な説得力を感じます。生き方そのものがどれだけアートかが、左介にとっての人物評なんですね。

何かにつけてとんでもなく驚いた顔をする左介の表情や、「どぺぇ」「はんっ」などモノを表現する独特のオノマトペといったマンガらしい表現と共に、重さや質感、温度まで伝わりそうな"名物"の描写にも凄味があります。全体的にはコミカルで現代的なセンスもうまく織り込まれているので、歴史ものが苦手な方でも楽しめる作品です。

へうげもの(01)』山田芳裕

(作品紹介)
>> 群雄割拠、下剋上の戦国時代。立身出世を目指しながら、茶の湯と物欲に魂を奪われた男がいた。織田信長(おだのぶなが)の家臣・古田左介(ふるたさすけ)。天才・信長から壮大な世界性を、茶聖・千宗易(せんのそうえき=利休)から深遠な精神性を学び、「へうげもの」への道をひた走る。生か死か。武か数奇か。それが問題だ!!

つながり作品

『へうげもの』は最新20巻まで電子書籍で販売中。ストーリーは史実通り進み、左介は古田織部として後に利休七哲の一人とされる茶人になります。信長の死から利休切腹までの展開も、独自の視点から奥深い人物像が描かれ、織部が見出す「ひょうげ」にも迫っていきます。一気読みしてソンはない力作。カラフルでスタイリッシュな表紙は、iBooksのコレクションに並べてみたくなります!

表紙のセンスにも注目したい『へうげもの』既刊20巻

(提供:iPad iPhone Wire)