キャリアのモバイルルーター

モバイルルーターは携帯回線を利用するため、キャリアの通信方式と密接な関係を持つ。このため、キャリアの通信方式に特化したものがキャリアから販売されている、というのが主だ。

この構図自体はスマートフォンでも同様だが、スマートフォンの場合は3G方式の違いから大別するとドコモ・ソフトバンクとauの2つに分かれるのに対し、ルーターの場合はLTEを使うドコモ、LTE+傘下のUQコミュニケーションズのWiMAX網を利用するau、そして旧ワイモバイルが持つ1.7GHz帯や、傘下のWireless City PlanningのAXGP網を利用するソフトバンクと、三「社」三様の様相を見せている。

UQ WiMAXの最新ルーター「Speed Wi-Fi NEXT WX01」。下り220MbpsのWiMAX 2+サービスに対応している

ソフトバンク/ワイモバイルの「Pocket WiFi 305ZT」は発売こそ昨年だが、AXGPで下り165Mbpsを実現している

各社とも基本的にルーターはさほど種類が多くない。キャリアによってサービスエリアの広さや実効速度、通信費も異なるため、ルーターを選ぶというよりはどの通信方式を選ぶか、どのキャリアを選ぶかで製品が決まってくるといってもいいだろう。