今では携帯電話といえば「スマートフォン」だが、今後はどのように進化していくのだろうか。登場から加速度的に進化してきたスマホだが、最近の進化はどこか飽和状態にあるように思う。そんななか登場した「ガラホ」こそ、僕はスマホの進化系なのではないかと感じている。ここではガラケーやスマホの歴史を振り返りながら、スマホの未来について考えてみたい。

iPhoneが登場したのはわずか7年前

スマホムーブメントの発信源は言うまでもなくアップルのiPhoneだ。いや、ここはあの偉大なスティーブ・ジョブズ氏に敬意を表して、「ジョブズのiPhone」と言いたい。ジョブズのiPhoneは、その登場からすでにその世界観を完全に確立していたところが凄い。これはiPhoneより先にiPadを出したときから、すでにiPhoneのビジョンを持っていたということ。ジョブズはどれだけ先を見ていたのだろうか。まさに神がかった能力を発揮していたと言える。しかし、そのiPhoneにも死角がないわけではないが、これについては後述する。

スマホムーブメントの発信源と言えるiPhone(画像はiPhone 6)

さて、iPhoneの日本での登場は2008年7月であり、わずか7年前のことだったのに驚いてしまう。このときの発売キヤリアはソフトバンクオンリーであり、iPhoneがソフトバンク躍進の原動力となった。その後、iPhoneが爆発的な人気となる一方、2010年4月に初代Xperiaがドコモから登場し、Androidの波がやってくるわけだ。

当時としてはスーパーなスペックを持った初代Xperiaだったが、さまざまなメーカーから次々に高性能Androidスマホが登場し、苛烈な競争が始まった。

こうして、日本に本格的なスマホの波がやってきた。そんななか、日本に普及していたフィーチャーフォンは「ガラケー」という呼称のインパクトを強めた。しかし、実はこの日本独自のガラケーにしても長い時間をかけて進化し、熟成の域に達していたのは言うまでもない。