Mac OS Xの基礎の基礎 6 iCloudで同期できるカレンダー

前回、iCloudを設定したiPhoneとMacでいろいろな情報が共有できることがわかった。今回から同期・共有できるソフトウェアの使い方をiPhoneとの連携も含めて紹介しよう。まずはカレンダーから。

カレンダーの基本画面

まずはカレンダーを見てみよう。iCloudの設定をしないままカレンダーを起動すると次のような画面になる。基本は月表示で、上の[日][週][月][年]ボタンでそれぞれ切替可能。月を変更するときは上下にスクロールするか、右上の[<][>]ボタンをクリックすると切り替わる。赤丸が今日の表示だ。

カレンダーをクリックするとメイン画面が表示される。右上の[<][>]ボタンで月の変更、[今日]ボタンをクリックすると、どこを表示していても今日を含む月が表示される

日表示。その日の時間軸とイベントの内容が詳しく表示される。毎日時間単位で予定が組まれているときに使いたい

週表示。1週間分の予定が時間軸で表示。イベントの内容はダブルクリックすると表示できる

月表示。1カ月の予定が表示される。上下にスクロールすると、月をまたいだ表示もできる

年表示。年間カレンダーが表示される。予定などはここからは確認できない。日付をクリックすればその日を含む週表示にジャンプできる

[カレンダー]ボタンを押すと、カレンダーのカテゴリが表示される。カレンダーはこのカテゴリ別に分類することができる。

[カレンダー]ボタンをクリックすると、カレンダーのカテゴリが表示される。ここで使われている色がカレンダー上でも使われる

カレンダーの追加はメニューバーの[ファイル]-[新規カレンダー]で追加できる

イベントの追加、管理

予定(イベントと呼ぶ)を追加するときは、月表示の場合は追加したい日をダブルクリックしてみよう。その日の表示の中に新規イベントが追加され、イベントの内容がポップアップで表示される。ここでカレンダーの種別を選択し、イベント名、場所、時間の指定を行おう。

ダブルクリックでイベントが追加されポップアップが表示される。イベント名、カレンダー種別、時間を設定しよう

場所を記入するとその場所の地図も表示されるようになる

週表示は指定日を選んで予定時間をダブルクリックすることで、クリックしたところから1時間分のイベントが作られ、月と同じようにポップアップが表示される。日表示の場合は右側に詳細情報が表示されるので、ここを設定する。

週表示はクリックした時間から1時間の範囲でイベントが作られる。時間は変更できる

日表示では右側にイベント詳細が表示されるのでここから内容を修正しよう

イベントの追加方法はまだいくつかある。[カレンダー]ボタンの横にある[+]ボタンを押して表示されるポップアップウィンドウに平文で入力すると、それを予定に変換できる。

[+]ボタンを押して「金曜日 19時~21時 友達と飲み」と記入すると、その週の金曜日の指定時間にイベントが作られる

もうひとつ、メールに書かれた日時の予定部分を選択すると、そこからイベントを作成できる。

メールの中にある日付の部分をマウスカーソルで選択してクリックするとメール内からイベントの作成が可能になる

作ったイベントはドラッグで移動できる。例えば月表示の場合、イベントをマウスカーソルを使ってドラッグして移動させると時間はそのままで日付が変更される。

マウスで選択してドラッグすればイベントを移動できる

日、週表示の場合はドラッグして時間の変更も可能。13:00~14:00の予定をドラッグして下に延ばすことで、予定時間を延ばすことができる。イベントの削除は選択して[delete]キーで削除しよう。

イベントの下辺部分からマースカーソルで予定時間を延長できる

iCloudを使った同期・共有

iCloudを使うと、Macのカレンダーに書いたイベントはiPhoneやiPadに、iOS機器で書いたイベントはMacへと同期される。最初に[システム環境設定]-[iCloud]でカレンダーにチェックを入れると、「カレンダーをiCloudと結合しますか?」と聞かれる。これはMac上にすでに書かれた予定とiPhoneで書かれたイベントを同期するという意味で、ふたつのカレンダーのイベントがひとつのカレンダーにまとめられる。

[システム環境設定]-[iCloud]でカレンダーにチェックを入れると次のようなダイアログが表示される

カレンダーの表示が「iCloud」になり、今まで表示されていなかったカレンダー(iPhoneなどで設定したもの)が表示されるようになる。iPhone側で作ったイベントも増えている

以降はMac、iOS機器のどちらで予定を追加したり編集したりしても、両方の端末が更新される。カレンダーを追加するときも同じだ。

iPhoneでは予定の表示は次のようになる。位置情報もちゃんと表示される

その他のカレンダーも利用可能

そしてもうひとつ、カレンダーは他のインターネットアカウントのカレンダーも表示可能だ。例えばGoogleカレンダーの予定を表示、追加、変更することができる。

[システム環境設定]-[インターネットアカウント]からGoogleのアカウントを選び、「カレンダー」にチェックを入れると、カレンダー上にGoogleカレンダーのカテゴリと予定が表示されるようになる。それらの予定をここから追加も可能だ。

[システム環境設定]-[インターネットアカウント]でGoogleのアカウントを選択し、カレンダーにチェックを入れよう

カレンダーにGoogleカレンダーのカレンダーと予定が追加される。カレンダーからGoogleカレンダーの予定を追加することもできる

カレンダーはMac、iOSで同期して使うことで、常に予定を同期共有できて便利。iCloudやGoogleアカウントを使って便利に利用しよう。