FREED 2「EC-SX310」。新モデルから絶妙なバランスで自立するようになった

シャープが6月16日に発表したスティック型掃除機「FREED 2」。上位モデルにあたる「EC-SX310」をひと足先に試したので、新製品の特徴、操作性といった使用感をまとめてみた。

バッテリーを取り外して充電するFREED

まずはシャープの「FREED」シリーズについて基本事項をおさらいしておこう。FREEDは2014年に初代が発売されたスティック型サイクロン掃除機。近ごろ掃除機市場で活況を見せている、ハンディ型としても使える2Way仕様のスティック型掃除機だ。

FREEDシリーズの大きな特徴は、取り外しできるバッテリー。一般的なコードレス式の掃除機は充電中、充電台とともにコンセント付近に置いておく必要があるのに対して、バッテリーだけを取り外して充電すればいいFREEDは保管場所の自由度が高い。そのうえ、別売の予備バッテリーを用意しておけば、運転時間を気にせず掃除できる。バッテリー持続時間が使い勝手のカギを握るコードレス式掃除機において、これは重要なポイントだ。

バッテリーは本体表側に装着。フタはボタン1つで開閉する。スムーズで出し入れも特に困ることはない。このあたりの使い勝手の良さは「さすがシャープ」という感じで、洗練されている

新製品のFREED 2でもバッテリーは取り外せる。実は、セパレート方式のバッテリーを採用している製品は、地味ながら以前も存在していた。そんな中でも、FREED 2の利点は充電スピードにあるといえるだろう。

スペック上のバッテリー持続時間は最大約30分。これは自動運転モードでよほど効率よく掃除した場合の数字で、実際に使用してみると、平均的な稼動時間は20分程度という印象だ。ちなみに、強モードに設定した場合の連続運転時間は約8分とされているが、使ってみると、確かに10分は持たなかった。最近のスティック型コードレス掃除機の動作時間としては標準的なレベルだろう。

【左】リチウムイオン電池を採用したバッテリー。小型軽量でありながら定格容量は1,730mAh。【右】充電台はコンパクトで、見た目もなかなか。アタッチメントを脇に挿し込んで、まとめて収納しておける

しかし、FREED 2はバッテリー切れからフル充電までが早い。だいたい3時間から3.5時間程度かかるのが一般的だが、FREED 2では約80分で充電が完了。およそ倍以上のスピードだ。ちなみに、別売のバッテリーはメーカー希望価格が8,000円(税別)。どうしても連続で動作させたいと思うユーザーが、このくらいなら買っておいてもいいと思える価格設定ではないだろうか。