その魅力は強いだけではない!?

昨今、ゲームやアニメなどの影響もあってか大人気な戦国武将。歴史好きな女性の中には、彼氏にしたいお気に入りの武将がいる人も。戦国武将は命のやり取りをしてるせいか、破天荒だったり思い切りが良かったりと、現代の男性にはない男らしさが魅力です。そこで今回は、歴史好き女子が独断と偏見で選んだ、恋人になってみたい戦国武将ベスト5を発表します。

そのギャップに萌え萌えな前田慶次

まずは漫画でもおなじみの前田慶次。戦国武将というと誠実なイメージがあるかもしれませんが、慶次はルールにしばられず自由に生きる「歌舞伎者」と呼ばれた人たちの筆頭でした。そんな慶次はサルとあだ名された豊臣秀吉の前でサルの物真似をしたり、義理の叔父である前田利家を気づかってお風呂を沸かしたと思ったら、水風呂だったりとまさにハチャメチャ。

そんな慶次なら、きっと毎日一緒にいても飽きることなく楽しく過ごせるので、恋人にはもってこい! さらに、実は和歌が大好きで教養が高く、戦国一真面目な直江兼続と親友だったとか。そのギャップにまたキュンとしますね。

気配りも料理もできる元祖伊達男・伊達政宗

おそらく女性に最も人気があるであろう戦国武将と言えば伊達政宗です。部下からの信頼も厚く、来客には自慢の手料理でもてなしたんだとか。なんと、仙台名物のずんだ餅は政宗が発明したのだという逸話が残っています。また、出陣の時は豪華絢爛(けんらん)な格好でキメるなど、オシャレにはうるさかったようです。

そんな政宗ならきっと自慢の彼氏になることでしょう。料理もうまくて気が利いて、そしてオシャレなんて言うことなしですね。ただ、自分の感情に素直すぎるところがあり、ちょくちょく悪事をやらかす、いわゆるDQNだったので、気苦労は絶えないかもしれません。

カリスマ・織田信長は意外と優しい?

戦国武将といったらやっぱりこの人! 尾張(現在の愛知県)の"うつけ者"から天下人へと成り上がった、カリスマ性の塊のような織田信長。信長は幼少期は女の子に見間違えられたほどの美少年でした。また、数々の史実から激しい気性で知られていますが、森蘭丸のように自分のお気に入りの人物にはこまごまと面倒を見ますし、女性や子供には優しかったようです。

そんな信長とは激しく燃え上がるような恋ができそう! それに、新しい物好きなのでいい意味で刺激を受けて楽しく付き合えそうですね。ただ、別れた時の執着もすごそうなので、お互い割り切った関係が望ましいかも。

破天荒なちょい悪オヤジ・松永久秀

戦国イチのワルで知られているのは松永久秀です。久秀は主君である織田信長に2度も謀反を企てた逞しい人物でした。また、信長が欲しがっていた茶器を献上せず、中に火薬を詰めてもろとも爆死するという、なんとも破天荒な最期を迎えたという逸話もあります(諸説あり)。

成り上がるためなら悪事ですらやってのける、自分の欲求に素直な久秀ですから、付き合ったらきっと毎日が驚きの連続で、スリリングな恋が楽しめるのではないでしょうか。しかし、長くは付き合いたくないタイプなので、ほどほどにして次の人に乗り換えるのが賢明かもしれません。

フェミニスト・豊臣秀吉は年齢と浮気が懸念!?

天下人のひとり・豊臣秀吉も愛すべき人物。一介の農民から天下人にまで登りつめた秀吉は、天才的なほど人の心をつかむのがうまく、また、女性を敬い慈しむフェミニストでした。そのため、愛人みんなに平等に気をつかって手紙を送ったり、さらにはサプライズ好きだったようで贈り物もよくしていたそう。

そんな金回りのいい秀吉なので、彼女になったらブランドもの買い放題で豪遊できるのではないでしょうか。ただ、無類の女好きだったので付き合うとしても、彼女の中のひとりという立ち位置になってしまうでしょう。それに、大器晩成型だったため年齢もなかなか厳しいところ。女性関係と年齢を気にしなければ、うまくやっていけそうですね。



いかがだったでしょうか。今回、恋人にしたい戦国武将ということで、長く付き合っていきたいような安定した人たちというよりは、刺激的で一緒にいると毎日楽しく暮らせそうな武将たちに注目してみました。やはり、恋愛にはスパイスが必要ですよね。

しかし、家庭を持つことと安定はどうしても切り離せないもの。上記のようなタイプの人たちとは、「恋人」という割り切った関係で付き合っていけると、恋が楽しくなるかもしれません。

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筆者プロフィール: かみゆ歴史編集部

歴史関連の書籍や雑誌、デジタル媒体の編集制作を行う。ジャンルは日本史全般、世界史、美術・アート、日本文化、宗教・神話、観光ガイドなど。おもな編集制作物に『一度は行きたい日本の美城』(学研パブリッシング)、『日本史1000城』(世界文化社)、『廃城をゆく』シリーズ、『国分寺を歩く』(ともにイカロス出版)、『日本の神社完全名鑑』(廣済堂出版)、『新版 大江戸今昔マップ』(KADOKAWA)など多数。また、トークショーや城ツアーを行うお城プロジェクト「城フェス」を共催。
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