若者向けのクレジットカードに力を入れるカード会社が増加

今年から社会人になった人のなかには、初めてのボーナスを受け取り、近づく夏休みに心をウキウキさせている人も多いだろう。旅行、洋服、家電……いろいろ使い道はあるだろうが、少しでもお金を大切に使うなら、まずクレジットカードを作ってみてはどうだろうか?

いまや常識となっているが、クレジットカードで支払いをすればポイントが貯まる。クレジットカードを持つのは怖い、もう少し年をとってからと考えている人もいるかもしれないが、ここ数年は若者向けのクレジットカードに力を入れるカード会社が増えており、使えるうちに恩恵に預かっておいたほうが得策だ。

「しんきんVISAネオステージカード」なら、毎月の利用合計額1000円につき2ポイント

たとえば、18~29歳(高校生除く)までが申し込みできる「しんきんVISAネオステージカード」(年会費無料)なら、毎月の利用合計額1000円につき2ポイントが貯まる。これは同社のスタンダードカードである「しんきんVISAクラシックカード」と比べて2倍のポイント付与率で、入会から3カ月は5倍の付与率となる1000円につき5ポイントが貯まる特典もある。

「しんきんVISAネオステージカード」ページ画面

貯まったポイントは、提携各社のポイント、ANAを含む3社のマイルへの移行、キャッシュバック、景品への交換などに利用できる。そのなかでも、ドコモ、au、ビックカメラ、ヨドバシカメラなどのポイントに移行した場合、電子マネーiDの利用代金に充当した場合は1ポイント=5円相当になる。つまり、1000円利用につき10円相当のポイントが貯まるので、実質すべての買物が1%引きになる計算だ(電子マネーへのチャージなどはポイント対象外)。入会から3カ月以内であれば、1000円利用につき25円相当(2.5%)。ボーナスを使うなら、カード作成後にしたほうが圧倒的に得だ。

ネットショッピングをする場合は、「ポイントUPモール」を利用すれば、さらに多くのポイントを貯めることができる。使い方は簡単で、たとえばAmazon.co.jpで買物をする場合、まず「ポイントUPモール」にアクセスし、ログインした状態でサイト内にあるAmazon.co.jpのバナーをクリック。するとAmazon.co.jpのサイトに移動するので、あとは普通に買物をするだけ。この「経由」というアクションをするだけで、1000円(消費税・送料など除く)の買物につき1ポイントがプラスされる。ポイントの付与率はサイトごとに異なり、なかには1000円につき19ポイントに達するものもある。この場合、入会3カ月以内なら、1000円の買物に対して、合計で24ポイント(=120円相当)も貯まることになるのだ。

「しんきんVISAネオステージカード」は、海外旅行傷害保険を利用することも可能

また、「しんきんVISAネオステージカード」は、海外旅行傷害保険を利用することもできる。旅費などの対象料金を同カードで支払うと、保険が有効になり、海外旅行中の傷害死亡・後遺障害や賠償責任に対して最高2000万円、傷害や疾病治療に対して最高50万円、携行品の破損や紛失に対しては最高15万円の補償を受けることができる。旅先や日数にもよるが、通常このクラスの保険に加入すると、2000~3000円かかるうえ、何かと手続きも面倒なもの。お金も時間も節約でき、安心も手に入れられるうれしいサービスだ。

なお、「しんきんVISAネオステージカード」は、満30歳になった後の最初の更新時に、前述の「しんきんVISAクラシックカード」に自動で切り替えとなるが、更新前に年間30万円以上の利用があれば、ネオステージの特典を継続して利用できる。年間30万円は月に換算すれば2万5000円。クレジットカードは携帯電話や公共料金の支払いにも利用でき、ほとんどのコンビニがサイン不要でカード払いできるので、日常的に使っていれば難しい金額ではないだろう。

申し込みは、インターネットでの申込書請求、または信用金庫窓口から。どちらも申込書の提出からカードが到着までに2週間程度かかるので、早めに申し込んでボーナスを上手に使おう。