ツヤがありながらも落ち着いた質感のブラックカラー。全体が黒でまとめられているのでゴチャゴチャしておらず、ブルーやグリーンのLEDがよく映える

よく見てみると……

そんな新ラインナップの2機種だが、実は見た目もひそかに変わっている。言われなければ気付きにくいかもしれないが、本体の「iRobot」のロゴ部分に注目してもらいたい。地の部分がブラックに、文字の部分がシルバーグレーになっており、旧モデルのルンバ880とルンバ870とは色が反転している。

また、本体の外周も旧モデルのシルバーではなく、ブラックに近い濃いグレーで縁取られている。そのため、ルンバ885はボタンとロゴ以外は全身ブラックで(パッと見た感じでは)、よりクールで高級感のある外観となった。一方、ルンバ875は基調色がメタリックなシルバーで、こちらも近未来的でクールなデザインだ。

800シリーズ独自のダストカップ。HEPAフィルターを採用し、微細なゴミも外にもらさない。上位機種ならではのハイスペックな仕様だ

【左】裏側の前方2カ所、左右2カ所に赤外線センサーを持ち、家具や壁との距離や段差を感知して迂回する。段差は約2cmまではスムーズに乗り越えられ、電化製品のコードなどが絡まると、ブラシを自動で逆回転させて巻き込みを防ぐ。【右】ルンバ885の同梱品一式。「お部屋ナビ」やリモコンで使う電池まで用意されている

ルンバ885とルンバ875の見た目以外のちがいは、付属品にある。875は赤外線で目に見えない壁を設けて部屋を区切る「オートバーチャルウォール」が2つ付属。885にはルンバを誘導し、複数の部屋を連続で掃除できる「ライトハウスモード機能」を搭載した「お部屋ナビ」が2つ、交換用のエッジクリーニングブラシが2つ付属する。

約6年という長寿命のバッテリーを搭載し、メンテナンスサービスも付加した、ルンバ800シリーズの新モデル。ロボット掃除機市場を開拓したルンバの中でも、最もパフォーマンスの高いフラッグシップモデルを、より長く安心して使いたい人にオススメだ。