双子のオルセン姉妹の妹で、映画『GODZILLA ゴジラ』などで注目を浴びた女優エリザベス・オルセンが、2012年に大ヒットを記録した『アベンジャーズ』の続編『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』(7月4日公開)で、最強ヒーロー集団"アベンジャーズ"に仲間入りを果たす。

本作でエリザベスが演じるのは、特殊能力を持つ超人スカーレット・ウィッチ。アーロン・テイラー=ジョンソン演じるクイックシルバーとは双子で、2人は過去の出来事がきっかけでアイアンマンことトニー・スタークを憎み、アベンジャーズを窮地に追い込む。そんな彼らがアベンジャーズに仲間入りしていく過程は、本作の大きな見どころだ。先日、初来日を果たした彼女に、アベンジャーズの新メンバーに抜擢された喜びや、役作りの裏話などを聞いた。

エリザベス・オルセン 1989年アメリカ、カリフォルニア州出身。『マーサ、あるいはマーシー・メイ』(13)の演技が絶賛され、インディペンデント・スピリット賞主演女優賞ほか数々の賞にノミネート。『オールド・ボーイ』(14)、『GODZILLA ゴジラ』(14)などに出演

――はじめに、これまでのマーベル作品との関わりを教えてください。

子供の頃、兄がものすごい漫画オタクで、その反抗心から一切コミックは読んでいなかったんです。でも、大学生の頃に『アイアンマン』を飛行機の中で見て、それがきっかけでマーベルの世界にほれ込みました。

――『キャプテン・アメリカ/ウィンター・ソルジャー』のラストシーンにも登場されましたが、今回の『アベンジャーズ/エイジ・オブ・ウルトロン』でマーベル映画に本格参戦! 出演が決まった時のお気持ちは?

それはもう、クレイジーな電話だったわ! ベッドルームにいて、ついベッドの上で飛び跳ねてしまうくらい(笑)。でも混乱したのは、オーディションをしていなかったこと。監督のジョス・ウェドンとは一度会って話は聞いていたし、漫画オタクの兄とスカーレット・ウィッチはどういう役か話はしていたんですけど、突然電話がきてびっくりしました。『GODZILLA ゴジラ』で共演したばかりだったアーロンとまた共演できるというのもワクワクしました。あの作品で仲良くなった役者さんだったので。

――お兄さんからご自身の役についていろいろ学んだんですね!

スカーレット・ウィッチの歴史は、コミックによって異なるんですけど、兄はさまざまなバージョンについて話してくれました。本作ではこういう方向性なんじゃないかっていう想像までしてくれて。でも、あまりにもファンなので、実際に脚本をもらい撮影が進んでも、ネタバレはしないでくれって言われたので黙っていました(笑)。

――"オルセン姉妹"として知られている双子のお姉さん、アシュレーさんとメアリーさんは、本作への出演について何かおっしゃっていましたか?

多くの観客が支持しているすばらしいシリーズに参加できたことは、とてもワクワクしてくれました。またそれ以上に、自分が楽しんで生活をし、仕事をしていることを喜んでくれていると思います。

(C)Marvel 2015

――アベンジャーズの活躍を見ていた側から演じる側になり、何か驚いたことはありますか?

みんなの衣装があんなに着心地が悪いというのには驚きました。私はふわっとしたワンピース風の衣装が多かったので楽だったんですけど、みんなは大変そうだったわ!

――大変というのは、だれかの衣装を着てみて気付いたんですか?

着てはないんですけど、スカーレット・ヨハンソン(ブラック・ウィドウ役)を含めみなさん、お手洗いに行く時とても大変そうで。その時は毎回、30分くらいブレイクしないといけないんです(笑)。