世界に冠たるMade in Japanの家電製品。特にその省エネ性能は他国の製品をリードしてきた。長い目で見ると、ランニングコストを抑えたり製品寿命が伸びることで、最新の製品に買い替えるイニシャルコストがまかなえ、使えば使うほどオトクになるケースも少なくない。家庭内の古くなった家電、見直すチャンスかも!?

■節電の夏、ちょっとの工夫で我が家の電気代はどれだけ浮く?
手軽に始めて効果大の節電「初級編」
生活習慣を見直してもっと節電「中級編」
省エネ家電に買い替えて快適&節電「上級編」
そこまでやるか!?「ドケチ編」

[上級編]時間を掛けて電気代を浮かせる工夫

ここでは、節電の工夫で得られる効果について、東京都郊外在住の"森川家"をモデルケースに数値で表記する。森川家は2009年に新居に移り、当時の人気モデルで家電を揃えた。モデルケースの詳細な背景などは初級編を参照してほしい。なお、以下に示した「ここまでのテクニック通算」は初級編と中級編を含めた額となる。電力会社との契約プランは、東京電力の「従量電灯BC」の第2段階料金(1kWh=25円91銭)。森川家が支払うであろう8月の電気代が節電の工夫でどれだけ変わるか見ていく。

モデルケースとなるのは4人家族の森川家(イラスト:サワダサワコ)

(参考)2009年の販売数量1位の製品
(参考)2014年の販売数量1位の製品

テクニック#1「電源タップを省エネタップに替える」

省エネタップはそれ自体が消費電力を抑える製品ではなく、「コンセントの口を増やす」ためのものである。LEDランプ付きのスイッチで手軽にオン・オフでき、電源の入れっぱなしを防ぐのに役立つ。ちなみに、省エネタップのオン・オフを教えてくれるLEDランプの電気代は、5個口のものを使用したとして、1カ月で1円未満だ。森川家では消し忘れの多い子ども部屋に導入。卓上扇風機、電気スタンド、鉛筆削り機、携帯ゲーム機の充電器を接続し、就寝前や登校前にまとめて消す習慣を身につけさせたことで、子ども部屋の電気代を2円減らした。
■2円 → 0円
■2円の節約!
ここまでのテクニック通算:6,140円の節約!