小学校の入学までに、どんな基礎学力を身に付けるか。どのようにすれば身に付くのか。もうすぐ小学生になるお子様をお持ちの親御さんにとっては、非常に気になるところだ。そのツールとして近ごろ脚光を浴びているのが、タブレットスタイルのデジタル知育ツール。今回はカシオの「kids-word」(キッズワード)を使ったプログラムを保育活動に組み込んでいる、鹿児島県鹿屋市の洗心保育園を訪問。学習のようすを見学させていただいた。

洗心保育園の小村明日香先生(写真左)と、楽しく学ぶ(遊ぶ?)子どもたち(写真右)

満面の笑顔と、知識欲をたたえて輝く瞳

「今日はキッズワードを使ってお絵かきをしましょう」

先生の言葉に、園児たちの歓声があがる。「おー!」「やったー!!」

ここ洗心保育園では、「学ぶ事への意欲」を育むための取り組みとして、年長クラス(5~6歳)の保育活動に「キッズワード」を使った学習の時間を組み込んでいる。キッズワードは、タブレットスタイルのデジタル知育ツール。3歳以上の基礎学力習得を視野に設計されており、えいご、こくご、さんすう、せいかつなどのジャンルを可愛らしいイラストや音声、動画などを交えて無理なく学習できる。

カシオの「kids-word」(キッズワード)

4~5人のグループに分かれて学習

クレヨンを意識したタッチペンでアイコンをタップしながら、簡単に操作できるのもポイント。これ1台で学習が完結するので、ネット接続も不要だ。使用する環境を選ばず、有害サイトやアプリ課金などの心配もない。

洗心保育園では、学習時、年長クラスの園児ひとりに1台を貸与。キッズワードはユーザーの学習内容や進捗を記憶するので、各個体にはそれぞれ、使用する園児の名前が書かれた可愛らしいシールが貼られている。

「どれを選べばいいの?」「これだよ、これ!」

「メニューボタンを押して、次に右のボタンを押しましょう」

「メニューボタン」という言葉も、実に自然に受け入れて操作する園児たち。使い方で迷ったりしない? と何人かに聞いてみたが、一様に「すぐわかるよ」との返事。うーん、さすがデジタルネイティブ! まれに戸惑う子がいても、同じテーブルの子たちが教えてあげる。そんな姿も微笑ましい。

続いて、この日のメインの学習課目「せいかつ」へ。草花や虫、国旗など、理科や社会の基礎学力をクイズ感覚で身に付けることができるコンテンツだ。「どうぶつのなまえをおぼえよう」では、音声による出題を聴きながら画面の絵を見て、動物や鳥の名前を当てていく。正解音の「ピンポン!」が教室のあちこちから一斉に鳴りだし、歓声も大きくなる。「よーし!」「当たったよ!」「ぼくも!!」

「そうか、わかったよ!」教え合いながら楽しく学習

タッチペンで簡単操作!

先生の「この(画面に表示されている)3羽の鳥の中で、保育園にいるのはどれ?」などのアドリブにも、声を合わせて「つばめ!」と元気良く返す園児たち。窓の外を見ると、なるほど、軒下にツバメが巣を作っていた。こうした実体験と知識が両輪となって、真の学習効果として身に付いていくのだろう。

「はい、じゃあ最後は、みんなが大好きな虫の名前を覚えますよ」

「えー!」「キャー!!」 園児たちがひときわはしゃぐ。満面の笑顔と知識欲をたたえて輝く瞳が、教室中にあふれた30分間だった。

「虫」ってこっち系(笑)! キャーキャー騒ぐのも納得

耳を近付けて、自分のキッズワードの音や声を聴き分ける

キッズワードの学習の時間は、教室が笑顔と歓声に包まれる