アプリでの拡張こそがCarPlayの真価

CarPlayの真骨頂は、アプリで機能を拡張できる点だ。拡張できるアプリはCarPlay対応のものに限られており、現在のところジャンルはインターネットラジオ関連、音楽ストリーミングサービス関連、ニュース関連(読み上げ機能つき)などに限定されている。よそ見をする必要がなく、純正アプリとの競合が少ないジャンルが選ばれているようだ。

アプリはCarPlayに最適化されたレイアウトで表示され、場合によっては機能も一部しか利用できないよう制限される。もっとも、運転中にいろいろ切り替えたりしている暇もないので、この程度に絞ってあって正解なのだろう。

個人的なお気に入りアプリは「TuneInRadio」。インターネットで公開されているローカルのFM局をストリーミング再生できる。ストリーミング再生のため、使い続けるとパケット代がかなりかさんでしまうが、たまの気分転換には最適だ

まだCarPlay対応アプリは10個前後しかないのだが、アプリでいろいろ拡張できるというのは、思っていたよりずっと楽しい経験だった。例えば電子書籍の朗読などに対応してくれたり、ニュースアグリゲーション系サービスが読み上げとCarPlayに対応してくれれば、移動しながら情報収集も可能になる。こうした車上での使い勝手を重視したアプリの登場にも期待したい。