テアリングの解消をデモ動画でチェック

今回は、AMDからRadeon R9 290Xを借り、これをベースとした環境で検証した。なお、ハイエンドディスプレイであるため、FreeSyncのメリットのひとつである引っ掛かりのないスムーズな描画という点は、そもそもかなりスムーズだったので判断が難しいところだった。なので、今回はディスプレイとGPUの同期のズレから生じるテアリングを中心に検証を進めた。

最初は、AMDから配布されたFreeSyncデモソフトで検証してみよう。FreeSyncは、いくつかの店舗で店頭デモも行われており、FreeSyncの効果を確認するために際に用いられている。風車の映像が印象的だが、これは肉眼だと効果がはっきり分かる一方、ビデオカメラで撮影してみるとよくわからない。そこで、画面の左から右へ、バーがスライドするもうひとつのデモで効果を見てみよう。

動画
左から右へとバーが流れ、1回ごとにFreeSyncのオン/オフを切り替えている。環境によって差はあるかもしれないが、ギザギザが目立って見えるのがFreeSyncオフの状態。直線に見えるのがFreeSyncオンの状態

FreeSYNCがOFFの状態

FreeSYNCがONの状態

ビデオカメラ側が30fpsであるため各フレームが若干かぶってしまっているところもあるものの、FreeSyncオンの際はきれいな縦線に、オフの場合は線が斜めになってしまっていることが分かるだろう。このデモソフトは、フレームレートを55fpsに固定している。つまり、液晶ディスプレイの60Hzや75Hzとは同期できていないため、こうした斜めのラインが生じてしまっているわけだ。

実際にバトルフィールド4をプレイして確認してみたが、FreeSyncオフでは、先のデモと同様、まれに画面の上と下が別フレームを描画する状況に陥り、1本の横線が表れることがある。一方、FreeSyncオンでは、そうした横線は見られなかった。映像がチラつくことがないため、目へのストレスも少ないようだ。